その雪の夜、オメガは眠るアルファにさよならのキスをした
αだけが入学を許される、全寮制の名門男子校。
その高等部に通う佐野小春(さの こはる)には、絶対に知られてはならない秘密がある。
αとして生まれながら、思春期にΩへと変わる可能性を持つ――『転化型Ω』であること。
転化が知られれば即退学。けれど小春には、どうしてもこの学院を卒業しなければならない切実な思いがあった。
誰にも知られてはいけない。だから友達は作らない。体調が悪くても、寂しくてもいつも一人だ。
ところが高等部一年の春、同室になったのは、ずっと憧れていた来栖優真(くるす ゆうま)だった。
成績首位、品行方正、誰もが認める学院一のα。
その優しさに惹かれていく小春だったが、ついに優真の前でΩへ転化してしまう。
「誰にも言わないで」
必死に縋る小春に、優真は――。
「何の力もなかった。何も持っていなかったから、宝物を手放すことで、君を守るしかなかった」
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あらすじ
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