僕が見た怪物たち1997-2018
初めて先生と会ったのは、1997年の秋頃のことで、僕は田舎の寂れた村に住む少年だった。
怪物を探す先生と、行動を共にしてきた僕が見てきた世界はどこまでも――。
※作品内の一部エピソードは元々「死を招く写真の話」「或るホラー作家の死」「二流には分からない」として他のサイトに載せていたものを、大幅にリライトしたものになります。
〈参考〉
「廃屋等の取り壊しに係る積極的な行政の関与」
https://www.soumu.go.jp/jitidai/image/pdf/2-160-16hann.pdf
怪物を探す先生と、行動を共にしてきた僕が見てきた世界はどこまでも――。
※作品内の一部エピソードは元々「死を招く写真の話」「或るホラー作家の死」「二流には分からない」として他のサイトに載せていたものを、大幅にリライトしたものになります。
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わー、最後までお読みいただき、ありがとうございます~。どういう形に物語に決着を付けるのか、悩みながらピリオドを打った記憶があるので、とても嬉しいお言葉です。もちろん法に照らせば許されざることではあるのですが、それでも『そうせざるを得なかった心こそ、私は書きたい』(ある作家さんが昔こんなことを言っていたのです)、おそらく私の心には、そういうものを書きたい、という思いがあるのでしょう。怪物の行く末に付き合っていただき、改めて感謝ですm(__)m
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大人から見える世界と子どもから見える世界はまったく同じものを見ていても、まるで違うものだったりします。大人になると忘れてしまいそうになることを想い返しながら紡いでみました~ありがとうございます!
『怪物のいた村 1997』を読み始めました。
最初の語りから、興味を引かれる文章になっていて、とても読みやすいと感じました。
先生のこと、手のかからない僕のこと、村のこと、どうこれらが紡がれていくのかを楽しみにして読ませていただきます。
おおーそう言っていただけると嬉しいです~。この村は彼にとってやはり、はじまり、なのでしょう。どんなに憎んでも特別な村なのでしょう。
騰成さん、感想ありがとうございます~、ホラーを書く時はいつも驚け、怖がれの精神で書いているのですが、そこに人間の心のどこか掴み切れないものがすこしでも書けていたなら、と幸いです。とても嬉しい感想です。先生の物語はどこに続いていくのか、私自身、不安になりながら書いた記憶があります。重ねて感謝です!