運命の愛小説一覧

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公爵令嬢として生まれながら、「稀代の悪女」とあらぬ噂を立てられ、王太子である婚約者アシュトン殿下から婚約破棄と国外追放を言い渡されたわたくし、セレスティーナ・フォン・ヴァレンシュタイン。信じていた人々にあっさりと裏切られ、全てを失ったわたくしが辿り着いたのは、雪と氷に閉ざされた北の大国、ヴァイスラント公国。そこで出会ったのは、「氷血公爵」と畏れられる若き当主、アレクシス・シュヴァルツェンベルク様だった。冷酷無比と噂される彼が、なぜか追放された悪役令嬢であるわたくしに興味を示し、離宮に保護すると言う。彼の真意もわからぬまま、不遇の底で凍てついたわたくしの心は、アレクシス様の不器用ながらも真っ直ぐな優しさと、隠された熱情に触れるうち、少しずつ溶かされていく。これは、偽りの汚名を着せられた令嬢が、ただ一人真実を見抜いた公爵様の深すぎる愛に包まれ、本当の幸せと自身の価値を取り戻すまでの、雪解けのように甘く切ない溺愛の物語。
文字数 30,137
最終更新日 2025.06.18
登録日 2025.06.02
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