中学生キャラクター小説一覧

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「俺の名は足立克樹(あだちかつき)――世界で一番幸運で不幸な男!」  中学の入学式の後、クラスに分かれてのオリエンテーションで行われた自己紹介タイムで、俺はそう言った。  自信満々に自己紹介をした結果、大成功を収め、俺はこのクラスで人気者になった。  短い休憩時間で俺に話しかけようとする者は、常に互いを牽制し合い、睨み合う。その結果、誰も俺に話しかけられる者はいない。  人気すぎるあまり、クラスメイトといえど親交を深められないこの”ハリネズミのジレンマ”に苦しむ毎日を送り、何事もなく夏休みに入る。  ある日、委員会活動のため、登校する俺。  ”怪奇現象”に遭遇し、その解明に急ぐ俺は、帰り道で捨てられた小犬を無視できず、拾う。  その小犬を、偶然知り合ったせっかちで慎重な女生徒――天道栞菜(てんどうかんな)と、のんびり屋で面倒見のいい幼馴染――星野灯里(ほしのあかり)の3人で世話をすることになった。  すると――その小犬は実は神獣で、世話をした俺たちにお礼がしたいと、真夏の夜中に俺たちを拉致したたのだった!  神獣は俺たちにこう言って来た! 『お前たち1人につき、1つまで”願い事”を叶えよう――!』
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文字数 43,259 最終更新日 2022.08.26 登録日 2022.07.31
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