新生なるか小説一覧

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……それは鄧小平の黒猫話から始まった。 「黒い猫でも白い猫でも、鼠を捕まえるのが良い猫だ」 「先に豊かになれる者から、豊かになればいい」 ……改革開放に舵を切った。市場経済こそが繁栄すると。 読みはあたった。先進資本主義を手本にし、今やまた世界の大国になった。 毛沢東は言った「あの小さいのが、国を率いるのです」 その読みもあたった。地方への下放と言う左遷、失脚を乗り越えて躍り出た。 今の中国は鄧小平が作った、その鄧小平は毛沢東が目を付け育てた。 つまり、良くも悪くも毛沢東が共産中国の母体である。 功罪あわせ持った毛沢東は、問題があった。反省を知らないかに見える。 私はせめて天界では反省してもらいたいと、今、小説を書いています。 「中国夜話 毛沢東異界漫遊記」では天界で様々な人に会う物語りです。 そこで心に変化が生まれ、人の自由とは何かに思い至るのです。 かの孫文は自由、そして民主とはを知っていた。だが、思いなかばで倒れた。 ある意味、孫文は台湾、香港、マカオを作ったと言えるのかも。 もはや香港、マカオには、自由と言う普遍の価値の行方はわからない。 私には、中国問題とは毛沢東問題だと思う。 この数百年に一人と言われる人物に、自由と民主について問いたい。 小説の中では、徐々に徐々にと目覚める筈ですが、どうなるやら。 中国悠久の歴史の、ある一過性かも、さて……
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文字数 38,547 最終更新日 2023.03.18 登録日 2023.03.18
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