不幸の連鎖小説一覧

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恋愛 連載中 長編
「メイヴィス・エミリー・バックス公爵令嬢との婚約を破棄する!」 メイヴィス・エミリー・バックス公爵令嬢は婚約者から一方的に宣言をされた。心当たりはない。ただ、婚約者の腕に大切そうに抱き締められている少女の存在によるものだということは見てわかった。それが婚約破棄などという無作法な行いをさせているのならば、それは咎めるべき行為だろう。 メイヴィスは婚約破棄をされていながらも冷静だった。しかし、メイヴィスの態度が気に入らない婚約者によって、バレステロス監獄の地下牢へと入れられた彼女は冷静だった。いや、冷静すぎたのだろう。 メイヴィスは頭の良い公爵令嬢だった。 だからこそ、自分自身の投獄により家族の立場が危ぶまれることに気付いてしまった。 婚約破棄された公爵令嬢は自ら死を選ぶ。 しかし、その魂は再び「メイヴィス・エミリー・バックス」として生まれ変わるのだった。 メイヴィスは死を選んだことを後悔していなかった。しかし、同じことを繰り返すつもりはない。 婚約破棄をされて自ら死を選んだ公爵令嬢は、強かに生きる。 今度こそ幸せになりたい公爵令嬢は転生した世界で未来を切り開いていくことを決めるのだが、悲しいことに悪役令嬢である彼女は世界から愛されない運命だった。 転生したメイヴィスは知ってしまう。 メイヴィスの存在は王国の平和を壊しかねないものなのだということを。 ※小説家になろう、カクヨムにも掲載をしています。
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小説 23,843 位 / 183,806件 恋愛 10,295 位 / 56,025件
文字数 194,059 最終更新日 2021.07.20 登録日 2021.01.27
2017年8月。一人の死刑囚の刑が執行された。宿角玲那(すくすみれいな)。享年、二十六歳と十ヶ月。 彼女が犯した罪は殺人および殺人未遂。最終的に四人を殺し三人に重傷を負わせた。その三人は、いまだに後遺症で苦しめられているという。事件は彼女が二十一歳の時に起きた。それから何年も裁判をして、一昨年、死刑判決が確定してようやく執行されたという流れだった。 彼女が死刑になったのは、そういう法律がある以上は仕方ないだろう。四人もの人間を殺したんだから当然なのかもしれない。 ただ、それでも引っかかるものがある。彼女がこんな結末を迎えずに済んだかもしれない『if』がどこかにあったのではないだろうかと……。       筆者より。 こちらは、「ネコナマナ」に登場する宿角玲那とは別の世界線に存在した、<もう一人の宿角玲那>の物語です。中学の途中までは、<ネコナマナの宿角玲那>と全く同じ人生を歩みました。そして、ある事件が回避され、その上である出会いによってそこから先が分岐し、全く別の結末を迎えることとなりました。 こちらの宿角玲那には、救いはまったくありません。ただただ胸糞悪いだけで終わります。ご注意ください。 ただ、「ネコナマナ」の彼女が何故、生徒の悪態に平然としていられるのかというその背景がこちらにあります。 この境遇に比べれば、生徒に罵られる程度など、そよ風のようなものだったのでしょう。
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小説 183,806 位 / 183,806件 現代文学 7,765 位 / 7,765件
文字数 120,774 最終更新日 2018.09.28 登録日 2018.08.21
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