社畜×花屋小説一覧

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BL 完結 短編
会社から電車に揺られ約二十分。駅を出て徒歩三分という立地に、その店はあった。 一見こじんまりとした店舗は、しかし綺麗に整えられていて、ガラス越しから覗く店内からは、華やかな花々が窺えた。 見舞いなのだから花は必須だろう。 そんな安直な考えで足を踏み入れた店内の、その奥にいた一人の店員。その男に声をかけたことにより、俺の人生は一変する。 「いらっしゃいませ、どんなご用事でしょうか」 その、まるで融けた蜂蜜のような黄金色の瞳を向けられたその時。俺は、生まれて初めて恋に落ちるという感覚を味わったのだった。 これは、仕事一辺倒だった社畜の鑑、紫葉宗一と小さな花屋の店主、一ノ瀬葵による、三十路前にもなって抱いた初恋に振り回される、もだもだな恋のお話。
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文字数 65,759 最終更新日 2023.11.09 登録日 2023.10.01
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