異種族主人公 小説一覧

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ファンタジー 連載中 長編
…光。安っぽくて、まぶしすぎる白い光。 それが全ての始まりだった――異世界召喚。 ハーレム? 英雄讃歌? 愚かな幻想は、血と泥と裏切りで塗りつぶされた。 名前はシオン・ブラックソーン。 臆病で、無力で、声すら上げられぬ雑草。異世界でもそれは変わらなかった。 手の甲に脈打つ勇者の紋章は、嘲笑の焼印でしかない。 王都オーレオンの喧噪は遠く、貴族の冷笑、兵士の侮蔑、民衆の好奇の視線――全てが皮膚を針で刺す。 ここはRPGではない。 痛みも死も、全てがリアルすぎる。 約束した緑の森は、永遠に幻のままだ。 なぜ、あの時? なぜ、俺の目の前で? 漆黒の馬車。引き裂かれるような悲鳴。白いワンピースが、赤く、赤く、汚れていく。 俺はただ、地に這い、指を噛み切り、声を失った。ガーヴィンの冷たい視線。レオナ王女の、天使のような笑顔の裏にある、底知れぬ闇。 十字架。 木の棘が肉を抉る。鉄釘が手首を貫く。 王都の石畳を、裸の傷だらけの体で引きずられる。 埃と唾と石。 「裏切り者!」「魔族の手先!」「神への冒涜者!」 群衆の憎悪が渦巻く。 歓声? 罵声? 全てが耳の中で歪む。 空は、なぜこんなに青い? 栄光尖塔の白亜の塔身が、なぜ輝いている? …これが、勇者? これが、救世主? お前たちが、望んだ世界か? 死。 それは終わりではなかった。 魂が引きちぎられる苦痛。闇。そして、獣の咆哮が、喉の奥から沸き上がる。 目が開く。毛皮。鋭い爪。異形の肉体。 荒野の風が、新しい傷跡(古い傷は消えない)をひりひりと撫でる。 部族の同胞たち。鈍い温もり。僅かな安らぎ。 …それすら、奪われた。 「邪魔だ、魔物どもが」。 笑い声。まだ温かい肉塊。引き抜かれた牙。金歯が、ガチャリと袋に放り込まれる音。 俺は、またしても、隠れ、震え、何もできなかったのか? …なぜ、生きるものは、互いに喰らい合う? なぜ、弱きものは、踏み躙られる? …見ろ。 貴族街が燃え上がる。絹の衣装が、脂の塊と化して溶ける。黄金の装飾が、哀れな塊に変わる。 逃げ惑う影。絶叫。肉の焦げる匂い。 かつて俺を唾で汚した広場は、今、炎と恐怖で満ちている。 そして、お前の番だ。 栄光尖塔――偽りの光の柱よ。 大地が呻く。業火は王都を舐め、栄光の尖塔は崩れ落ちる。 灰と炎の舞う廃墟の頂で、俺は立つ。 魔狼の巨躯は、まだ血と硝煙の匂いを纏う。 非勇者は今、己が刃と業と問いかける
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文字数 108,497 最終更新日 2025.08.24 登録日 2025.08.09
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