雪国小説一覧

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山間の分校が廃校になり、山の村に住む六人のこども達は、山裾の本校に通っていた。 冬になり、大雪や雪崩の心配が予測されると、学校では早く授業を切り上げ、山間の雪道を通って帰るこども達を早退させる決まりになっていた。 初めて早退の決まった日のことだった。連絡もなく、真っ白な雪景色の中に真っ黒な青毛の馬に繋がれた馬橇(そり)が、校門の前に待機していた。 馬橇に腰かけて手綱を手にしていたのは、こども達の村の長老、源爺だった。 源爺と愛馬のクロ、雪の川原で助けたノウサギと六人のこども達との交流・・・。 源爺が病に倒れると、入れ代わるように、峠の向こうに住むという優しいおんなのひとが現れ、こども達を村に送り届ける役を引き受けた。 町の病院に源爺を見舞いに行ったこども達は、源爺がベッドの上で呟いた話を素直に聴いていた。村に戻ったこども達は、まっすぐ源爺の家の草っ原に向かった・・・。 1950年代、雪の多い山間を舞台に、老人と愛馬とこども達の心優しい交流の物語・・・。
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文字数 6,729 最終更新日 2024.02.03 登録日 2024.02.03
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