侯爵家嫡男アレクシスは、婚約者リリアナに言われた「クールでカッコいい!」という一言を胸に、
理想の自分を貫こうと日々背筋を伸ばし続けていた。
しかし、彼女と目が合うたびに心臓は高鳴り、舞踏会でも散歩でも――
ことごとく“クール”から崩れてしまう。
それでもリリアナは、微笑んで言う。
「どんなあなたも、大好きです」
不器用に格好をつけようとする彼と、どんな彼でも受け入れる婚約者。
明るく愉快で、時にちょっと切ない二人の婚約ロマンス。
文字数 5,960
最終更新日 2025.08.29
登録日 2025.08.29