隠れ溺愛(予定) 小説一覧
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従弟に毒殺された小国の女王ネイシャは、目を覚ますと帝国の第二皇妃の幼い娘・ミレアの体に入っていた。
ネイシャは体の持ち主の記憶を辿り、ミレアが周囲の者から「欠陥皇女」と蔑まれていることを知る。
いつか本物のミレアが帰って来た時のため、ネイシャは頭が悪い皇女のふりをすることにした。
無能な部下の尻拭いもなく、仕事に追われない日々。
欠陥皇女としての毎日を楽しんでいた彼女だが、ある日、ミレアの生活が第一皇妃に脅かされていることが判明する。
第一皇妃に対抗するため、ネイシャは欠陥皇女を装いながら皇帝の手を借りることに成功したが――
「わざとか?」
「えっと、わざとって……どういうことでしょうか」
「無駄なことを聞いたな」
周囲の関心も疑念も煙に巻き、闇へと葬る。
全ては彼女の手のひらの上であることに、誰もが気づかない。
文字数 22,543
最終更新日 2025.12.14
登録日 2025.12.06
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