人外種族小説一覧
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「王子殿!伏せ」
シュッ、ズバッ
「うおっ……危な!」
ドサッ
王子を頭から丸ごと飲み込もうとしていた食人植物を瞬時に横真っ二つにすると刀を腰の鞘に戻し、草木に覆われた緑一色の辺りをより厳重に警戒する。
「王子殿……もう少し気を引き締めてもらわないと、立派な国王になれませんぞ!」
「伏せって!俺は犬じゃねぇ!言っとくが俺は立派な国王に成りたくて修行してる訳ではねぇ……とっ危な!」
「王子には立派な国王になってもらわなければ私が困る。私には……!」
「分かったから刀をしまって落ち着け。とにかく今は未来の事よりも、なんとかこの環境を生き抜いてくしかない。
この異世界の島を」
今まで一度も勝負で負けた事が無かった王子はある日、侍と出会い初めて完敗を喫する。
国王は侍と王子にある提案を持ちかけた
提案を受けた2人は異世界の島へ修行に出る事になる。
初めは互いにライバルと意識し、やり合う日々だったが次第に相棒へと変わり……。
2人は無事に異世界の島から帰還し国王の依頼をクリアし、それぞれが求めた報酬を受けとる事ができるのだろうか?
文字数 1,434
最終更新日 2019.12.10
登録日 2019.12.10
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