再興 小説一覧
2
件
1
四年前の開戦当初は「栄光」「勝利」「統一」と高揚に沸いた国民も、四年の月日により数百万の戦死者、徴兵拡大、経済の崩壊、飢餓に疲弊し、不満は爆発寸前となっていた。
戦争の継続を望む軍部と政府は、元より対立していた皇帝に民の怒りの矛先を向けさせ、やがて皇帝は退位――そして暗殺される。
その粛清の最中、娘である姫・リュシアも命を狙われるが、忠臣の助けにより密かに城を脱出。軍部で唯一属州出身の高官・バックナー中将を頼って帝国北方へ向かう。
だが途中で、中将の戦死の報を聞かされ、彼女の最後の希望は潰える。
行く当てもなく彷徨った果てに、リュシアは朽ちた廃屋へと辿り着く――そこで出会ったのは、かつての帝国軍の脱走兵だった。
彼もまた、プロパガンダに踊らされて志願し、四年間戦い抜いた末に全てを失い、脱走を選んだ男。
亡国の姫と脱走兵。
帝国に残された「希望」の始まりだった。
文字数 16,403
最終更新日 2025.06.23
登録日 2025.05.20
2
ザックリード帝国、それは大陸に覇を唱えた大帝国だった。
しかしその栄華は突如として崩れ去る。皇帝は信頼していた宰相に打ち取られ、その娘も捕らわれの身に。
だが、密かに逃げ延びていた第一皇子 アルジークは側近のグルート、ネルルと共に帝国再興を胸に誓う。
帝国滅亡から6年後。宰相が新たな皇帝となった帝国で皇位継承に必要とされる8つのアイテム「皇帝の武具(エンペラー・アーマー)」の一つが盗まれるという大事件が起きるのだった。
100年以上出現していなかった皇族だけに現れる「皇帝紋(こうていもん)」と呼ばれる魔法を10倍化するという最強の力を手に入れたアルジークは「皇帝の武具(エンペラー・アーマー)」を全て手に入れるため大泥棒へと成長し、そんな彼を追うため策をめぐらす宰相の魔の手。それらをかいくぐり捕らわれた妹を救い出すため、帝国の再興を果たすためアルジークの戦いが幕を開ける!!
文字数 5,143
最終更新日 2019.05.11
登録日 2019.05.11
2
件