ミステリー 運命の輪 小説一覧
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悪魔あるいは黒羽根の天使に贄と供物を/狂気の主に毒入りの餌を
この目に見えるものしか信じない。
目に見えないもの。イコール、存在を認識できないもの。超常現象や精神的な力。いわゆる、愛のチカラってやつも。幸せな空想の中か、自分を守るための思い込みの中にしか存在しないものの代表だ。俺にとってはね。
だから、俺は空を飛ぶ夢は見ない。手に入る可能性のないものは望まない。幽霊を恐れないし、暗闇にも怯えない。魔法使いはトリックの達人で、奇跡は限りなくゼロに近い確率の幸運の組み合わせの結果だと思ってる。
この目に見えるものしか、俺は信じなかった……あの時までは。
俺は今、鍵をひとつ持ってる。
この鍵が開く先に何があっても、俺は信じるだろう。
目に見えるものと見えないもの、その両方を。
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文字数 5,379
最終更新日 2026.06.01
登録日 2026.06.01
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