病人 小説一覧

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大地讃頌

音楽を通して出会った四人の若者が、笑い合い、支え合いながら、それぞれの人生を歩んでいく物語。 大学の中庭で、ひとり『大地讃頌』を歌っていた河野奈緒。そこに声楽科の財前凛、遠藤卓、そしてトランペットを吹く水上徹が加わり、四人の交流が始まる。 音楽が大好きな彼らは、学部も学年も違いながら、演奏や歌を通して少しずつ絆を深めていく。明るく笑いの絶えない日々のなかで、奈緒と徹は互いにかけがえのない存在となり、婚約を決める。 しかし、奈緒にはACOを抱えるという現実があった。音楽を愛し、歌うことを楽しんできた奈緒を、大きな発作が襲う。長い入院生活を経て、ようやく退院が決まったものの、歌うこともトランペットを吹くことも、当分はできない。 それでも、音楽がすべて失われたわけではない。 奈緒を支える徹、変わらずそばにいる凛と卓、そして音楽面で仲間を支える田野井。彼らはそれぞれの立場から、奈緒とともに新しい日々を築いていく。 歌えない日も、演奏できない日も、人生は続いていく。 音楽とは何か。誰かを大切にするとはどういうことか。そして、困難を抱えながらも幸せになるとはどういうことか。 これは、音楽を愛する若者たちが、友情と恋、病気と向き合いながら、自分たちなりの幸せを見つけていく物語。 **『大地讃頌』――声が出ない日にも、音が途切れる日にも、人と人をつなぐものがある。**
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