企業支配 小説一覧

1
1

野獣の電脳に火を放て

野獣の電脳に火を放て
酸性雨とスモッグに沈む最下層ミズガルズ。 その底で汚れ仕事を請け負うのは、全身の大半を義体に置き換えた始末屋シグルドだ。 鋼の肉体と質量の暴力で敵を踏み潰す野獣だが、首の後ろにある延髄ポートだけは、痩せた整備少年グットルムに預けていた。 少年は信じている。いつかシグルドの義体を最高に仕上げ、二人で酸性雨の降らない天上層ヴァルハラへ行けるのだと。 だが、シグルドを人ではなく資産として扱う義兄グンナルと、清潔な支配の世界は、その信頼を見逃さなかった。 野獣がただ一人だけ背を預けた相手は、やがて彼を殺すための刃へ変えられていく。 これは、泥と血の底から始まる、サイバーパンク・ノワール。
SF 完結 短編 R18
感想数 0 文字数 35,068 最終更新日 2026.04.13 登録日 2026.04.13
1