指令 小説一覧

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『残響のプログラム ―深夜0時の秘め事―』

『残響のプログラム ―深夜0時の秘め事―』
オフィスに響くキーボードの打鍵音。美咲は、ふとスマートフォンの通知に目をやった。 『今夜のドレスコードは、赤。あなたは、自分の中の熱を解放したくてたまらなくなる』  ただのテキストのはずなのに、その文字が網膜に焼き付いた瞬間、タイトスカートの中で「そこ」がキュンと疼いた。 「佐藤さん、顔赤いよ? 体調悪い?」  上司の声に、美咲はハッと顔を上げる。ブラウスの下で、普段は窮屈なはずのFカップの重みが、今はなぜか誰かに揉みしだかれているような錯覚を呼び起こす。 「いえ……少し、暑いだけですから」  嘘だ。本当は今すぐ、このデスクの下で足を広げたい。夜の自分が何をしているのか、彼女はまだ知らない。けれど、身体だけは「その時」が来るのを、狂おしいほどに待ちわびていた。
恋愛 連載中 長編 R18
文字数 16,040 最終更新日 2026.06.03 登録日 2026.05.25
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