ミカンの花 小説一覧

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白い花嫁の約束

白い花嫁の約束
五月の終わり。 海を見下ろす小さな港町では、今年もミカンの白い花が咲いていた。 高校二年生の結衣は、父の転勤で、生まれ育った町を離れることになる。 けれど彼女には、どうしても言えないままの想いがあった。 その相手は、幼いころからずっとそばにいた幼なじみの航平。 「純粋」「愛らしさ」「清純」。 ミカンの花に込められた花言葉と、祖母から聞いた「花嫁の花」の物語に背中を押され、結衣は夕暮れのミカン畑で、一輪の白い花とともに初めて自分の気持ちを伝える。 好きと言えないまま別れるのか。 それとも、離れてしまう前に想いを届けるのか。 やがて二人が交わしたのは、永遠ではなく、ひとつの小さな約束だった。 「来年、この花が咲いたら帰ってきて」 海辺の町に咲く白いミカンの花が、二人の初恋と未来を静かにつないでいく。 花言葉と伝承をモチーフに描く、少し切なく、やさしい青春純愛短編です。
恋愛 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 4,129 最終更新日 2026.09.06 登録日 2026.09.06
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