宿屋再建 小説一覧
小説AI検索
1件
1
「運命の番ができた」と捨てられたΩですが、最恐公爵が俺の巣から出ていきません
「運命の番ができた。お前との婚約は終わりだ」
三年待った結婚も、少しずつ整えた巣も、あっさり邪魔者にされた。
だから俺は、祖母が遺してくれた古い宿へ帰った。
雨漏りを直して、一室ずつ開け直す。もう誰かに選ばれる日を待つのはやめよう。
そう決めた嵐の夜、戸を叩いたのは、北の最恐公爵ローデリク様だった。
あの、そこは客室ではなく、俺の巣なんですが。
どうして、そんなに気持ちよさそうに眠るんですか。
翌朝には帰ったはずの公爵様は、なぜか何度もやってくる。
「今日は顔を見たかった。それで来た」
そんなふうに言われたら、俺だって次に会う日を待ってしまう。
公爵が育てる七歳の甥ルッツも、宿の窓辺に自分の絵を置くようになった。
客を迎えるだけだった場所に、少しずつ、俺の大切な人たちが増えていく。
巣を恥じていたΩと、帰りたい場所を欲しがれなかったα。
初めて恋人を招く夜も、番の印を望む夜も、自分たちの言葉で選びたい。
じっくり育つ溺愛と、小さな宿の再建。
不器用な二人が恋人から夫へ、そして家族になるまでを描く、長編オメガバースBL。
1件