第5回キャラ文芸大賞エントリー募集中

第5回キャラ文芸大賞

第4回キャラ文芸大賞

選考概要

前回の応募数を上回るエントリーとなった、第4回キャラ文芸大賞。編集部内で最終的に大賞候補作としたのは、「虎又さんとお嫁さん~イージーモードな山暮らし~」「おおかみ宿舎の食堂でいただきます」「神様達の転職事情~八百万ハローワーク」「嫁入り先は、祓い屋<縁>でした。」「つかれた私と坂道のあったかごはん ーあやかしの集まる料理屋さんー」「あやかし雑草カフェ社員寮 ~社長、離婚してくださいっ!~」「もののけ執事の今日のお夜食」「家族に捨てられた私が、あやかしの花嫁になりまして。」「神様夫婦のなんでも屋 ~その人生をリセットします~」「お稲荷様と私のほっこり日常レシピ」「花好きカムイがもたらす『しあわせ』~サフォークの丘 スミレ・ガーデンの片隅で~」「護国神社の隣にある本屋はあやかし書店」「四季と風変わりな少女(エキセントリックガール)」「郷土料理女子は蝦夷神様をつなぎたい」「こちら縁結び担当課~あなたの専属神さま見つけます!~」「ブラックベリーの霊能学」「あやかし甘味堂で婚活を」「七本譚めぐり」「あやかし狐の身代わり花嫁」「不機嫌な先生は、恋人のために謎を解く」「祇園七福堂繁盛記~神様の御用達~」「北の魔女は微笑む~京都北山ウィッチガーデンのハーブレシピ~」「京都もふもふ、けもののけ ~ひきこもり陰陽師は動物妖怪専門です~」「あやかし父さんのおいしい日和」「あやかし漫画家黒川さんは今日も涙目」「ことのは屋へようこそ」「鬼束くんと神様のケーキ」「犬神心霊探偵社 第壱話  【扉】」「柳友哉のあやかし交幽録」の29作品。

これらの候補作品の中で、編集部内で最も評価の高かった「つかれた私と坂道のあったかごはん ーあやかしの集まる料理屋さんー」を大賞に選出。またテーマ別賞として、大賞作に次いで支持を集め、あやかしと人間の日々を描いた「お稲荷様と私のほっこり日常レシピ」「あやかし狐の身代わり花嫁」の2作品をあやかし賞とした。さらに、テーマ別賞には一歩及ばなかったものの、物語性が高く評価された「嫁入り先は、祓い屋<縁>でした。」を優秀賞に選出し、最終選考に残ったものの惜しくも授賞に至らなかった作品を奨励賞とした。

「つかれた私と坂道のあったかごはん ーあやかしの集まる料理屋さんー」は、仕事に奮闘する「つかれた」主人公と、とある坂道にあるお店に集った、あやかしたちを巡る物語。活き活きとしたキャラクターたちや、作品の舞台・長崎ならではの食事の描写力に、高い評価が集まった。

「お稲荷様と私のほっこり日常レシピ」は、主人公が家で先祖代々祀っているお稲荷様と、ひょんなことから出会ってしまうというストーリー。冒頭が非常にキャッチーで読者を引き込む力があり、主人公とあやかしたちの軽妙な会話も魅力的だった。

「あやかし狐の身代わり花嫁」は、父を亡くした孤独な人間の主人公と、どこか食えない狐の、異類契約婚姻譚。大正浪漫風の設定が丁寧に作りこまれているため読み応えがあり、巧みな構成力が光る作品だった。

「嫁入り先は、祓い屋<縁>でした。」は、一風変わった年の差夫婦が、事件を解決していく作品。キャラクターの設定が丁寧に練られ、重厚感のあるストーリーに仕上がっていた。

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応募総数881作品 開催期間2021年01月01日〜末日

つかれた私と坂道のあったかごはん ーあやかしの集まる料理屋さんー

7位 / 881件

編集部より

前向きに頑張ろうとする主人公をはじめとしたそれぞれのキャラクターが、非常に魅力的な作品でした。物語の舞台、長崎ならではの料理が登場する食事のシーンなど、主人公の身の回りで起こる出来事が丁寧に描かれているため、作品世界にグッと引き込まれました。

さらばブラック企業、よろしくあやかし企業~理不尽に解雇しておきながら今更戻って来いなんて恥ずかしく無いんですか?~

1位 / 881件

編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。あやかしに先祖返りした社員たちのいる会社に、主人公が転職するという設定が、大変ユニークでした。親近感が湧くストーリーの中に胸がすく展開もあり、多くの読者が引きつけられたのだと思います。

お稲荷様と私のほっこり日常レシピ

18位 / 881件

編集部より

主人公とお稲荷様のやり取りが楽しく、とてもほっこりしました。主人公の料理の腕が上達していく様子がユーモアたっぷりに描かれていて、読み応えがあります。また、最後にはちょっと切ない展開もあり、物語の深みを感じました。

あやかし狐の身代わり花嫁

50位 / 881件

編集部より

ひょんなことから狐の仮の花嫁となった主人公や、どこか抜けている狐、しっかり者の奉公人たちなど、キャラクターが大変魅力的な作品でした。様々な伏線が絡み合った巧みな構成で、今後の展開からも目が離せません。

嫁入り先は、祓い屋<縁>でした。

6位 / 881件

編集部より

高校生の主人公と謎めいた夫という変わった夫婦でありながら、二人が確かな絆を築いているのが伝わってきました。それぞれのキャラクターが抱える背景が面白く、ストーリーにも厚みがあり、楽しく読めました。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。

第3回キャラ文芸大賞

選考概要

前回の応募数を上回るエントリーとなった、第3回キャラ文芸大賞。編集部内で最終的に大賞候補作としたのは、「東京税関調査部、西洋あやかし担当はこちらです。~視えない子犬との暮らし方~」「あやかし薬膳カフェ「おおかみ」」「うちのあやかし、腐ってます。<古民家に住む漫画家のスローじゃないライフ>」「あやかし猫の花嫁様」「護堂先生と神様のごはん」「恋文やしろのお猫様 ~神社カフェ桜見席のあやかしさん~」「ここは裏町、私はキツネ、恋する乙女は今日(京)を行く」「尾道神様のレストラン~神様の料理人と探しモノ~」「妖精の待つ公園で、ビールを一缶飲み交わす」「~鎌倉あやかし奇譚~ 龍神様の許嫁にされてしまいました」「あやかし姫を娶った中尉殿は、西洋料理を食べ歩く」「純喫茶カッパーロ」「懐古奇譚 霊媒堂猫の手~放浪店主は怪異収集家~」「お狐様とひと月ごはん ~あやかし屋敷の期間限定お嫁入り~」「お昼寝カフェ【BAKU】へようこそ!―リーマンと夢喰いバクの悪夢駆除記―」「お耳拝借、うらめしや」「エニグマ~あやかしたちの集うお悩み相談喫茶店~」「岩清水市お客様センターは、今日も奮闘しています」「和カフェ『ふなば』の楓太さん」の19作品。

これらの候補作品の中で、完成度が高く編集部内で最も評価された「東京税関調査部、西洋あやかし担当はこちらです。~視えない子犬との暮らし方~」を大賞に選出。またテーマ別賞として、その土地ならではの魅力を描いた「尾道神様のレストラン~神様の料理人と探しモノ~」をご当地賞、独自の世界観とあやかしの設定をうまく絡めた「あやかし姫を娶った中尉殿は、西洋料理を食べ歩く」をあやかし賞、優しいストーリーに食の描写が映えていた「護堂先生と神様のごはん」をグルメ賞とした。さらに、テーマ別賞には一歩及ばなかったものの、設定に目新しさがあり勢いを感じた「うちのあやかし、腐ってます。<古民家に住む漫画家のスローじゃないライフ>」、女性読者が好みそうな要素の詰まった「あやかし薬膳カフェ「おおかみ」」の2作品を特別賞に選出し、最終選考に残ったものの惜しくも受賞に至らなかった作品を奨励賞とした。

「東京税関調査部、西洋あやかし担当はこちらです。~視えない子犬との暮らし方~」は、「西洋あやかし」が巻き起こす事件を、主人公が訳あり上司とともに解決していく作品。バティものとしての読み応えも抜群で、各話の完成度が非常に高かった。

「尾道神様のレストラン~神様の料理人と探しモノ~」は、「思い出の料理」を提供してくれるレストランの物語。舞台となっている尾道の民間伝承も織り込まれ、じんわり胸に沁みるエピソードが丁寧に描かれていた。

「あやかし姫を娶った中尉殿は、西洋料理を食べ歩く」は、堅物で不器用な軍人と西洋料理に憧れる妖狐の恋模様を描いたお話。人間とあやかしが共存する「帝都」という世界観が、ストーリーをより引き立てていた。

「護堂先生と神様のごはん」は、心優しい中学校教諭が、親戚から譲り受けた家で神様と同居するというストーリー。食への関心が尽きない神様の描写が親しみやすく、心がほっこりと温まる作品だった。

「うちのあやかし、腐ってます。<古民家に住む漫画家のスローじゃないライフ>」は、漫画家の主人公が、腐男子の白狐に協力してもらいBL漫画を描き上げていくお仕事小説。会話のテンポが絶妙で、勢いのある展開だった。

「あやかし薬膳カフェ「おおかみ」」は、人生をリセットした主人公が、物の怪の血を引く青年二人と薬膳カフェで働く物語。小さなあやかしたちが愛らしく、キャラクターの心情も丁寧に描写されていた。

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応募総数766作品 開催期間2020年01月01日〜末日

東京税関調査部、西洋あやかし担当はこちらです。~視えない子犬との暮らし方~

3位 / 766件

編集部より

あやかしによる事件という王道テーマに、他にはあまり見られない西洋あやかしが加わり、非常に読者を惹きつける設定となっていました。また各エピソードが丁寧かつ面白くまとまっており、あやかしの描き方も大変魅力的でした。

ロンドンの死霊術師 〜復讐を誓った伯爵令嬢は、執事の膝で今日も微睡む〜

1位 / 766件

編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。少しおませな伯爵令嬢と苦労性な美形執事のやりとりが軽妙で、テンポよく読み進めることができました。主人公が死霊術師としてどう成長していくのか、先の展開が気になる作品でした。

尾道神様のレストラン〜神様の料理人と探しモノ〜

30位 / 766件

編集部より

尾道、レストラン、神様、イケメンと、キャラ文芸のツボがしっかり押さえられていて、非常に楽しく読め進められました。風景や食事シーンの描写、そして何よりキャラクターの心情描写が丁寧で、グッと引き込まれます。

あやかし姫を娶った中尉殿は、西洋料理を食べ歩く

36位 / 766件

編集部より

堅物軍人とあやかし姫のカップルがとても可愛らしく、出会いから結婚するまでの感情の変化がうまく描かれていました。二人を囲むサブキャラクターたちも魅力的で、独特の世界観とストーリーが見事に融合した作品でした。

護堂先生と神様のごはん

17位 / 766件

編集部より

真面目な中学校教諭・護堂先生と、食いしん坊な神様の不思議な同居生活があざやかに描かれている作品でした。一見非現実的に感じられる要素も、日常の中に自然と組み込まれており、丁寧な心理描写にも好感が持てます。

うちのあやかし、腐ってます。<古民家に住む漫画家のスローじゃないライフ>

6位 / 766件

編集部より

ボーイズラブを嗜むあやかしに、漫画家の主人公がBL指南を受けるという展開がキャッチーで、目新しさを感じました。くすりと笑えるシーンも多く、漫画作品を生み出す過程が魅力たっぷりに描かれていると思います。

あやかし薬膳カフェ「おおかみ」

4位 / 766件

編集部より

薬膳、あやかし、カフェといった女性に人気の設定を用いて現代を生きる人たちの辛さを癒す物語に訴求力を感じました。またキャラクター性の違う二人のイケメンと共に仕事を頑張る明るい主人公の姿がとても魅力的です。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。

第2回キャラ文芸大賞

選考概要

第1回を大幅に上回る701作もの応募数となった今回は、キャラ文芸の定番である神様やあやかしを題材とした小説や、日本の特定地域を舞台としたご当地もの、料理や食を主軸にしたグルメものなど、人気の高いテーマの作品が集まった。また、筆力の高い良作が多く見られ、前回よりも参加作品の全体的なレベルが上がっているように感じられた。


多数の応募の中から、編集部内で大賞候補作としたのは、「おばあちゃんのレシピノート。」「あの、連れ子4人って聞いてませんでしたけど。」「八百万の学校」「佐世保黒猫アンダーグラウンド―人外ジャズ喫茶でバイト始めました―」「金沢あまやどり茶房~雨降る街で、会いたい人と不思議な一杯~」「みちのく銀山温泉あやかしお宿の若女将になりました」「清明さんちの不憫な大家」「谷中・幽霊料理人―お江戸の料理、作ります!」「柳井堂言霊綴り」「冷蔵庫の印南さん」「没落華族令嬢と曰くの真贋鑑定士」「扉の向こうはあやかし飯屋」「吸血鬼さんの献血パック」の12作品。


これらの候補作品の中で、編集部内で最も評価の高かった「みちのく銀山温泉あやかしお宿の若女将になりました」を大賞に選出し、テーマ別の賞として、あやかしならではの魅力を見事に描いた「晴明さんちの不憫な大家」をあやかし賞、舞台の雰囲気を作品に活かした「谷中・幽霊料理人―お江戸の料理、作ります!」をご当地賞とした。
また、すでに読者賞に決定していた「おばあちゃんのレシピノート。」は、他賞とのダブル受賞には至らなかったものの、日々の丁寧な暮らしを描いた温かな作風が編集部でも高い評価を得た。
さらに、斬新な設定で完成度の高い「冷蔵庫の印南さん」を優秀短編賞、これらの作品に一歩及ばずながらも優れた作品であった「八百万の学校」「扉の向こうはあやかし飯屋」の2作品を特別賞に選出した。
また、最終選考に残ったものの、惜しくも受賞に至らなかった作品を奨励賞とした。


「みちのく銀山温泉あやかしお宿の若女将になりました」は、高校生の主人公が憩いの場である温泉宿の若女将となり、そこで出会ったあやかしや人々との交流を通して成長していくという作品。個性的で愛らしいあやかしたちと、巧みなストーリー構成が高く評価された。

「晴明さんちの不憫な大家」は、主人公が最愛の祖父より「一坪の土地」を受け継いだことから始まる物語。幽世につながる土地、安倍清明が遺した屋敷の管理といった設定が目を引き、登場するあやかしたちも他作品とは異なる味わいがあって物語に深みを与えていた。

「谷中・幽霊料理人―お江戸の料理、作ります!」は、女子大生の主人公と江戸時代に命を落とした幽霊料理人が、食を通じて日常のちょっとした謎を解いていく作品。谷中という舞台設定が作品によく合っていて、登場人物たちが生き生きと感じられた。

「冷蔵庫の印南さん」は、AIを搭載した冷蔵庫の「印南さん」と主人公家族の交流を描いた心温まる物語。冷蔵庫が家族の一員のようになっているという近未来的な発想が面白く、筆力、ストーリー構成力のいずれも高いレベルにあった。

「八百万の学校」は、一筋縄ではいかない神様たちのしつけや教育を頼まれた主人公が、周囲の力を借りながら奮闘するというストーリー。一癖ある神様たちが愛らしく魅力的に描かれており、キャラクターの造形が見事だった。

「扉の向こうはあやかし飯屋」は、あやかしたちが集まる店「まんぷく処」を訪れた主人公と常連客との交流を描いたもの。あやかしのキャラクターにインパクトがあり、彼らと主人公がどんな日常を送るのか、この先の展開が楽しみな作品だった。

応募総数701作品 開催期間2018年12月01日〜末日

みちのく銀山温泉あやかしお宿の若女将になりました

38位 / 701件

編集部より

あやかし達の訪れるお宿の日常が魅力たっぷりに描かれた作品でした。登場するあやかし達も皆個性的で、まさに「キャラ文芸」の王道を押さえた内容だと思います。色々な事情を抱えた彼らのため、奔走する主人公が丁寧に描かれており、時に微笑ましく、時に切なく、感情移入しながら読み進めることができました。

おばあちゃんのレシピノート。

1位 / 701件

編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。日々の生活や季節の移り変わり、そして料理と人と人とのふれあいが丁寧に、優しく描かれた作品でした。ほのぼのとした空気が流れる中、どのシーンも温もりにあふれており、多くの読者がほっこりとした気持ちになったことと思います。

冷蔵庫の印南さん

106位 / 701件

編集部より

AIという、今まさに話題になっている題材を取り入れた独創的な発想が素晴らしかったです。また、作中に登場する冷蔵庫「印南さん」の機械らしからぬ気さくな性格が魅力的で、印南さんが家族の一員になっていく様子も、笑いあり涙ありでほっこりしました。

晴明さんちの不憫な大家

47位 / 701件

編集部より

ちょっぴり頼りない主人公・真備と従者・太常の関係性が魅力的でした。歴史・伝承を踏まえた物語であるものの、それらに明るくない読者でさえ引き込む力があると思います。また、一筋縄ではいかない式神やあやかしたちの、人ならざるモノの捉えどころのない個性を巧みに描いていました。

谷中・幽霊料理人―お江戸の料理、作ります!

77位 / 701件

編集部より

キャラクターや物語の雰囲気が谷中という舞台にぴったりで、情景が思い浮かびました。主人公の咲と幽霊の惣佑の掛け合いがテンポ良く、食の知識やちょっとした謎解きも絡み、読者を楽しませる要素の多い作品だと思います。どのエピソードも、最後には晴れやかな気持ちになれました。

八百万の学校

3位 / 701件

編集部より

代々神様の御用聞きである家系に生まれた少年が、ひょんなことから神様達の教育係を務めることになるという設定にとても魅力を感じます。子供のようにわがままな神様達もキャラが立っており、そんな彼らのために一生懸命になる主人公の姿にも好感が持てました。

扉の向こうはあやかし飯屋

142位 / 701件

編集部より

人間だけでなくあやかしも出入りするお食事処の設定が、とても秀逸な作品でした。また、豆腐屋で大豆を洗う小豆洗いや男性なのに姉後肌のろくろ首など、登場するあやかし達も全員個性に溢れ、魅力あるキャラクターを見事に描き出していたと思います。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。

第1回キャラ文芸大賞

選考概要

初開催にして483作もの応募数となった今回は、キャラ文芸の中でも人気の高い神様やあやかしの登場する小説をはじめとして、日常のちょっとした事件を解決する謎解きもの、職業を題材としたものなど、クオリティの高い作品が集まった。


多数の応募の中から、編集部内で大賞候補作としたのは、「ぺんぺん草の花の数」「うさぎのきもち」「猫神主人のばけねこカフェ」「あやかし蔵の管理人」「探偵と助手の日常」「貧困フリーター女子、小さいおじさん(福の神)拾いました」「ようこそアヤカシ相談所へ」「夢見堂」「見習いコンコの縁結び」「さすがさんと春色の研究」「秘密の神田堂 ~本の付喪神、直します~」「宇賀神骨董店~翡翠の受難」「東京谷中 ネコとほねつぎ屋さんとカルテット」の13作品。


これらの候補作品の中で、選考員の評価を多く集めたのは「ぺんぺん草の花の数」「あやかし蔵の管理人」「猫神主人のばけねこカフェ」「ようこそアヤカシ相談所へ」の4作品。大賞には一歩及ばなかったものの、いずれも甲乙つけがたく、非常に優れた作品であったため、新たに優秀賞という枠を設けて「あやかし蔵の管理人」「猫神主人のばけねこカフェ」「ようこそアヤカシ相談所へ」の3作を選出し、すでに読者賞に決定していた「ぺんぺん草の花の数」は、通常の読者賞の賞金にプラスして評価することとした。


「ぺんぺん草の花の数」は、パラレルワールドの日本を舞台に、ひょんなことから職を失った青年が不思議な事件に巻き込まれていく作品。謎の美女や個性溢れる8匹の猫たちが魅力的で、読者を引きつける巧みな描写と主人公の心地よい語り口からは、筆力の高さがうかがえた。

「あやかし蔵の管理人」は、居候先であやかしの世界と繋がっている蔵を見つけた少年と、そこで出会った妖怪たちのほのぼのとした日常を描いた物語。愛らしく個性的な妖怪や、主人公の過去を紐解きつつテンポよく進むストーリーが魅力的で、この先の展開が楽しみな一作だった。

「猫神主人のばけねこカフェ」は、あやかし、カフェ、猫と、キャラ文芸のジャンルで人気の高い三つの要素を非常にうまくまとめ上げた作品。拾った猫が実は「ばけねこ」で、彼等を従業員として猫カフェを開くというユニークな設定と、ストーリー構成の巧みさが高く評価された。

「ようこそアヤカシ相談所へ」は、とある「相談所」で働き始めることになった女性が、幽霊絡みの様々なトラブルに巻き込まれていくというストーリー。個性的な相談所の所長や従業員が印象的で、一つ一つのエピソードに各キャラクターの過去話を絡めていく構成が見事だった。

なお、当社の定める「ライト文芸」にふさわしい作品は、最終選考では小説の完成度とは別に、今回の開催趣旨に鑑みて評価が低くなることとなった。

応募総数483作品 開催期間2017年12月01日〜末日

なし

ぺんぺん草の花の数

1位 / 483件

編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。のどかな日常の描写と、少しずつ明らかになる非日常の世界がそれぞれ高い文章力でバランスよく描かれ、とても魅力的な作品に仕上がっていると思います。また、主人公やひいこさんのみならず、八匹の猫達も非常に味があって、読者も楽しく読めたのではないでしょうか。

あやかし蔵の管理人

7位 / 483件

編集部より

各キャラクターたちが魅力的で、特に子鬼や河童などのあやかしたちがとても可愛らしく、次はどんな妖怪が出てくるのかと、わくわくしながら読み進められる作品でした。また、妖怪たちや世界観の説明が分かりやすく、軽快な語り口もあいまって、作品世界にどんどん引き込まれていきました。

猫神主人のばけねこカフェ

4位 / 483件

編集部より

キャラ文芸で人気の高いモチーフが、個性豊かなキャラクター達によってうまくまとめ上げられた作品でした。また、猫神の力を取り戻すために猫カフェを開く、という導入はとてもユニークで、猫鬼が引き起こした事件や、それを解決するにあたってのストーリー構成も非常に巧みでした。

ようこそアヤカシ相談所へ

39位 / 483件

編集部より

個性的な幽霊達の集う相談所が魅力的に描かれた作品でした。コミカルなシーンとシリアスなシーンのバランスも絶妙で、あっという間に世界観に引き込まれます。相談所に持ち込まれる『事件』の謎を追いながら、キャラクター達の過去が明らかになっていく構成は巧みで、完成度の高さが感じられました。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。