「捨てて」の検索結果
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件
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最終更新日 2020.12.05
登録日 2020.11.21
幕末期、武家に妾腹として生まれた沢良木桐吾(千駒)と港湾荷役頭の次男・大山岳 。
身分違いながら幼馴染みとして仲睦まじく過ごした二人。
やがて時代は明治へ移り、新時代の中でそれぞれに生きる道を選び取って行く。
岳は千駒に似た水滸伝の史進を背中に彫り込み、遂に念者と若衆の契りを交わすが、千駒は岳と愛し合いながらも姉の夫であり主君である志津眞を密かに想い続けていた。
千駒にとって姉はとても大きな存在であり、出奔者を出した沢良木家と言う業を背負った千駒には心の拠り所でもあった。
その姉が他界した事で千駒の心は闇に包まれてしまう。
自分に重い現実を背負わせ出奔した兄・伊織を殊更に恨み『自分にはもう何もいらない』と岳の事も捨ててしまう。
長い時間の中で紆余曲折ありつつ、岳との友情と笑顔を取り戻した千駒は、志津眞への想いをようやく成就させる。
千駒は志津眞と、岳は律と。
生きる道は違っても、友として一番の理解者として、常に互いを思い合っていたが……
22ページ
最終更新日 2021.03.10
登録日 2021.03.02
142ページ
最終更新日 2018.08.06
登録日 2016.12.09
泡坂妻夫という小説家をご存じだろうか。
すべての作品を読んだわけではないが、遊び心があり、好きな作家の一人である。
気づかなければ「まあ、よくあるストーリーだな」などと切り捨ててしまいそうだが、
気づくと感心させられる単純だが難しい仕掛けが面白い。
マジシャンでもある彼が特に力を入れて作ったのが「生者と死者」と思われる。
本が袋とじになっていて、そのまま読んだ時と、袋とじを開いた時で、ストーリーも人物も何もかもが変わってしまう。
聞いただけでもワクワクしないだろうか。
違う。そうじゃない。賞賛したくて彼を持ち出したのではない!
悔しかったのだ!
私は小学生のとき、漫画のページをまったく変えずに、後で数ページを差し込むだけで
ストーリーを変えられたら面白いと思い、将来、日本で初めてこれをやってやると思っていた。
しかし、小説とはいえ、先にやってしまった人がいたから唇を噛んだ。
でも、こちらは漫画。
こちらの分野では(たぶん)日本最初だと言い訳をしつつ、公開させていただければと思います。
ー注意ーーーーーーーーーーー
必ず「(暗)」の方からお読みください。
次に「(明)」をお読みください。
「(暗)」のページとページの間に数ページずつ挿入して、まったく別のお話にしています。
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もし、楽しんでいただければなお幸甚です。
26ページ
最終更新日 2019.04.27
登録日 2019.04.27
425ページ
最終更新日 2021.02.16
登録日 2018.03.14
霊感少女・麗花は桜の樹の下で従四位・葉木泉乃中将と名乗る若者にいずこかへ連れ去られてしまう。家族や友人や彼氏の直人が必死で捜す中、直人の前へ麗花によく似た女性が現れ、麗花の居場所へ導いてくれた。 そこは平安時代にも似た不思議な空間で、直人が見たのは泉乃中将の恋人・旬芳御前になりきっている麗花の姿。中将は「この娘は私の愛する白拍子・旬芳御前の生まれ変わりだ」と告げるが、直人は元の麗花を取り戻す為、泉乃中将と対決する。そのさなか、直人が口走った「オレは惚れた女を命に代えても守る」という言葉を聞いて麗花は正気に戻り、十二単を脱ぎ捨てて直人のもとへ駆け寄った。愕然とする中将の前に直人を案内した女性が現れ、自分こそが旬芳の生まれ変わりだと語る。更に彼女は10年前に亡くなった麗花の母・花織でもあった。中将が鬼と化した為に輪廻の輪からはずれ、本当の生まれ変わりと出会えずにいたのだと説明する。中将は花織の霊力で浄化され旅立って逝った。花織は娘・麗花を直人に託し、崩れゆく空間の中に消え去ってゆく。「この時代に生まれ、あなた達に出会えて幸せでしたよ」という言葉を遺して……
後に麗花は、自分や母が強い霊感を持って生まれたのは、泉乃中将を助けて欲しかった旬芳の願いの所為ではないかと考える。だが直人は「お前はオレが守る。だからオレの前からいなくなるな」と、初めて麗花を抱きしめた。二人は結ばれ、ひとは皆 幸せになる為に生きているのだと知るのであった。
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最終更新日 2018.10.23
登録日 2018.10.23
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