神田と秋葉原のあいだ、少し疲れた人だけが迷い込む喫茶店「琥珀亭」。
店主の琥珀は、説教も、正解も、劇的な奇跡も差し出さない。
ただ話を聞き、その人に合う一杯と一皿を静かに出す。
なくしたもの。
買ったのに満たされなかったもの。
言えなかったこと。
諦めきれない気持ち。
帰るころには、人生が大きく変わるわけではない。
それでも、ほんの少しだけ心が軽くなる。
東京百鬼パレード派生短編。
スプーン一杯の幸福をどうぞ。
文字数 41,085
最終更新日 2026.07.14
登録日 2026.05.13