桜庭みなも

桜庭みなも

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ファンタジー 連載中 長編
「お前との婚約を破棄する。そして国外へ追放する!」 王太子の婚約者として、将来は王妃になるはずだった公爵令嬢リゼット・アーデルハイト。 しかし卒業パーティーの日、彼女は突然「悪役令嬢」として断罪され、誰も住んでいないはずの荒野へ追放されてしまった。 ――ところが。 そこには、小さな村があった。 「お待ちしておりました。王家の血を継ぐ最後の御方」 そこで告げられたのは、リゼットが三百年前に滅びた旧王家の末裔だという事実。 村人たちは彼女を正統な王として迎えようとする。 けれど―― 「王様なんて、絶対にやりません」 王になることを拒んだリゼットが選んだのは、誰か一人が支配する国ではなく、みんなで作る国だった。 水源を探し、農地を耕し、家を建て、商人を呼び、法律を作る。 最初は数百人だった小さな村が、やがて多くの人々が暮らす国へと変わっていく。 そんな中、リゼットを追放した王国にも変化が起こり始める。 そして明らかになっていく、三百年前の革命に隠された真実。 「王になる資格がある者が、王にならない」 これは、悪役令嬢と呼ばれた少女が、自分の人生と国の未来を自分自身で選び取る物語。 婚約破棄から始まる、開拓・内政・建国・外交・恋愛・歴史ミステリー。 ――私たちの国に、王様はいらない。
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文字数 3,748 最終更新日 2026.10.08 登録日 2026.10.08
恋愛 連載中 長編
「聖女は、恋をしてはいけない」 それが、この国で何百年も信じられてきた教えだった。 人々を癒やす奇跡の力を持つ聖女は、誰かを特別に愛してはならない。 恋をすれば聖なる力を失い、聖女としての資格を失う――。 幼い頃から神殿で育てられてきたセレネ・アストリアもまた、その教えを疑うことなく受け入れていた。 人を救うこと。 神殿の命令に従うこと。 自分よりも他人を優先すること。 それが聖女としての幸せなのだと、そう教えられてきたから。 けれどある日、重傷を負った一人の騎士と出会う。 王国騎士レオン・ヴァルハルト。 彼は自分を治療しようとするセレネに、思いもよらない言葉を告げた。 「君が死ぬくらいなら、自分は死んでもいい」 聖女なら、人を救うのが当然。 そう思っていたセレネにとって、それは初めて向けられた「聖女ではなく、ひとりの人間としての自分」を気遣う言葉だった。 「君は、どうしたい?」 「本当に、それでいいのか?」 「君自身は、どう思っている?」 今まで一度も考えたことのなかった問い。 私は何が好きなのだろう。 私は何が嫌なのだろう。 誰と一緒にいたいのだろう。 そして――私は、本当はどう生きたいのだろう。 レオンと過ごすうち、セレネの中には初めて知らなかった感情が芽生えていく。 彼が他の女性と話していると、胸が苦しくなる。 彼に褒められると、顔が熱くなる。 彼が傷つけば、涙が止まらなくなる。 けれどセレネは、それが「恋」だとは知らなかった。 やがて彼女は、自分の中に芽生えた恋心を自覚する。 その直後――聖女の力が、弱まり始めた。 「恋をしたから、私は聖女ではなくなってしまった」 そう思ったセレネは、愛する人から離れようとする。 しかし。 彼女が初めて自分の意思で、 「……私は、レオン様のそばにいたい」 そう願った瞬間。 失われたはずの奇跡が、これまでにないほど強く輝き始める。 恋をすれば、聖女は力を失う。 その教えは、本当に神が定めたものなのか。 何百年も続いてきた聖女の歴史に隠された、ひとつの嘘。 そして、かつて同じように愛する人を選んだ「初代聖女」の存在。 聖女の本当の力とは何なのか。 なぜ神殿は、聖女の恋を禁じたのか。 そしてセレネ自身が、最後に選ぶ人生とは――。 これは、恋を知らなかった聖女が、初めて誰かを愛し、初めて自分自身の人生を選ぶ物語。 恋をすれば力を失う。 そう教えられてきた聖女は、 恋をしたことで初めて、自分が本当の聖女だったことを知る。
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文字数 2,556 最終更新日 2026.10.08 登録日 2026.10.08
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