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五年前、一人の男が消された。
それはただの自殺として処理された――はずだった。
大学生だった湊は、ある日突然姿を消した父の痕跡を追っていた。
残されたのは不可解な行動と、わずかな違和感。
やがて彼は、父の失踪の裏に“社会の闇”が潜んでいることに気づく。
違法営業、薬物ルート、海外詐欺拠点。
複雑に絡み合う犯罪の影。
その中心に存在していたのは、表の社会では決して語られない巨大な組織だった。
やがて湊は、ある決断を下す。
真実を暴くため、自ら闇の中へ踏み込むことを。
一方、元刑事の探偵・神代は、ある事件を追ううちに奇妙な共通点に気づく。
それは、数年前に消えた青年の影だった。
表から暴く者。
闇に潜り、内側から壊す者。
二人の正義は決して交わらない。
だが同じ闇を見つめていた。
やがて明らかになる真実。
守るために消えた者と、暴くことで守ろうとする者。
その選択は、本当に正しかったのか――。
静かに進む復讐と贖罪の物語。
失われた五年の先で、二つの運命が交差する。
これは、罪を背負いながらも誰かを守ろうとした男たちの物語。
そして、
交差した朝の先に残されたものとは――。
『贖焔(しょくえん)~交差の朝~』
文字数 7,821
最終更新日 2026.03.06
登録日 2026.03.04
大学に通う瑠月(りつ)は、生まれ持った身体への葛藤を抱え“男として”静かに学生生活を終えるつもりだった。
本当の姿を誰にも知られないまま——そのはずだった。
そんな日常をあっさり踏み荒らすように現れたのが、
サッカー部の葵(あおい)。
まっすぐで、距離感がなくて、太陽みたいにあたたかい人。
気づけば隣にいることが当たり前になっていった。
だけど、葵は“男が好き”だと思われていて、瑠月は“男”として見られている。
正体を明かせば関係は壊れるかもしれない。
女だとバレたら、嫌われるかもしれない——。
一方の葵もまた、周りからはゲイだと思われているが、
過去の恋愛経験から自分の“本当”が分からなくなっていた。
瑠月に惹かれながらも、越えてはいけない一線を知っているはずなのに、
どうしても彼(彼女)を好きになってしまう。
嘘のままで好きでいていいのか。
本当をさらけ出す勇気はあるのか。
そして——瑠月の“本当”を知った時、
葵はどんな答えを出すのか。
二つの“性”と“秘密”がすれ違う、
切なくてまっすぐな青春ラブストーリー。
文字数 53,931
最終更新日 2026.01.31
登録日 2025.12.02
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