伯爵家を継ぐことになった少女、レテア。
家名だけを遺された彼女は、家を守るため嫌いな社交界へ足を踏み入れる。
そこで出会ったのは、誰もが憧れる完璧な公爵子息、コルヴァン・エルンスト。
黒髪に赤い瞳、美しく、優しく、隙ひとつない青年。
けれどレテアだけは知ってしまう。
この男は人を愛していない。欲しがらせて、手放すだけだと。
ふたりは互いの傷と飢えに触れていく。
これは、残ることを願う少女と、手放せない青年が出会う、恋と忘却と継承の物語。
文字数 1,464
最終更新日 2026.03.30
登録日 2026.03.30