抱いて
かまってちゃん
私はひとり、
でも誰かに見てほしくて、
手を伸ばす、
声を上げる。
届かない距離に
自分を感じて、
その空虚さが怖いの。
ふとした瞬間、
目の前に誰かがいてほしいと願う。
ただ見てほしい、
ただ感じてほしい、
私の存在が確かにここにあることを。
でも言葉にできない、
その気持ちを
どう伝えればいいのか。
笑っている顔の裏で
涙がひとしずく、
心の中で静かに流れている。
かまってほしいのは、
私がひとりぼっちだから、
孤独を抱えているから、
それだけなんだと
わかっているけれど。
それでも、
私がいると気づいてほしい、
その声が届くといいな。
たとえそれが
わがままだとしても、
私は少しだけ、
誰かにかまってほしい。
文字数 258,183
最終更新日 2025.06.08
登録日 2024.12.13
失敗ばかり。人の話は最後まで聞けない。すぐに走り出してしまう――
けれど、その“普通じゃない”生き方が、幕末の日本を動かした。
「オレは、止まっちゃいかん人間ながじゃ。誰かが、次の扉を蹴破らんとのう!」
幕末の風雲児・坂本龍馬は、現代でいうADHD(注意欠如・多動症)だったのかもしれない。
常識にとらわれず、未来を見据え、奔放に生きた彼の内面には、周囲には理解されがたい葛藤があった。
これは、ADHDという特性を持つ作者自身が、折れそうな心を奮い立たせるために描く、新たな坂本龍馬の物語。
泣いて、転んで、笑って、奔って――
その背中は、いつしか時代を切り拓く風となった。
「あなたの欠点は、きっと誰かの希望になる」
そんな願いを込めた、ほっこり・じんわり歴史フィクション。
『風を斬る男』――坂本龍馬、奔る。
風を斬る男 — ADHDの龍馬
風が吹く、どこまでも遠く
じっと座ることはできぬまま
心は踊り、視線は飛び回る
話の合間に揺れるまぶたの影
遠慮なく、言葉は鋭く刺し
耳はまだ聞かず、先を行く思考
退屈は毒、退屈は鎖
魂は自由を求めて疾走する
波のように揺れ、嵐のように駆ける
彼の心は止まらず、静まらない
誰も見ぬ未来を嗅ぎ分けながら
時代の風を切り裂く刃となる
欠点に見えるその性(さが)は
実は時代を動かす力の源
坂本龍馬、風を斬る男よ
君の疾走は未来を創る
文字数 82,587
最終更新日 2025.06.08
登録日 2025.06.01
悪女ですが、何か?
マリー・アントワネットは転生者だった。
しかも、注意欠陥多動性障害ADHDの発達特性がとても強い女の子だった。
悪女ですが、何か?
「薔薇にはなれなかったけど」
薔薇にはなれなかった
気高き香りを纏う
華麗な花のようには
人々の目に映らなかった
赤いドレスを纏った夜も
金のカーテンを揺らした朝も
私の心はいつも
揺れ動くひまわりのように
注意欠陥の心を持つ者として
気まぐれに風に吹かれ
時に、声が響くたびに
耳を塞ぎたくなるほどの痛みも
「悪女」と呼ばれても
その影を背負いながら
咲き誇る花にはなれない
一度だけの人生を生きた
でも私はひまわり
真っ直ぐに、太陽を見つめて
その光を求めて伸びた
自由と愛を求めた花
私の心はいつも揺れていた
けれども、太陽の光を感じるたび
明るさと暖かさを求めて
その光に手を伸ばしていた
愛も憎しみも
喜びも悲しみも
すべて抱きしめて
私はひまわりとして生きました
薔薇にはなれなかった
でも、輝く光のもとで
誰よりも強く
空を見上げて生きたのです
壮麗なバロック様式と、典雅で軽快なロココ様式に彩られたヴェルサイユ宮殿
文字数 753,150
最終更新日 2025.06.07
登録日 2024.08.24
芥川賞
書評そのものは著作権法に違反することは通常ありませんが、いくつか注意すべき点があります。著作権法は、作品の表現そのものに対する権利を保護していますが、アイデアや考察、批評については保護対象ではありません。そのため、芥川賞作品に対して書評を書くこと自体は問題ありません。
ただし、書評を書く際に以下の点に注意する必要があります。
引用の範囲:
作品の一部を引用する場合、日本の著作権法には「引用の要件」というものがあり、以下の条件を満たしていれば、適切な範囲内での引用は認められます。
引用部分が全体の中で適度な量であること(必要最低限)。
引用元が明示されていること。
自分の文章が主で、引用部分が従であること。
全文転載や過度の引用はNG:
作品の全文をそのまま掲載したり、長文の引用を無断で行うと、著作権侵害となる可能性があります。書評の中で引用するのはあくまで補助的なもので、主な内容は自分自身の考察や感想であるべきです。
要約や批評自体は著作権侵害にはならない:
作品の内容を要約し、自分の意見を述べることは著作権侵害には当たりません。要約や批評は、独自の表現や視点を通して書かれているため、創作的な活動と見なされます。
したがって、著作権法の範囲内で引用や批評を行い、独自の見解を述べる限り、書評は著作権に違反することはありません。
文字数 317,327
最終更新日 2025.06.07
登録日 2024.10.03
幸せ都市伝説 短編集
心温まる、希望に満ちた詩「四つ葉のクローバー伝説」
アスファルトの隙間に咲く
小さな緑の絨毯
目を凝らせばほら
四つ葉のクローバー
見つけた人に幸せを
運ぶというけれど
本当に大切なのは
探すその心
俯くばかりの足元に
希望を見つける力
小さな幸せ見つける
その心が宝物
都会の片隅に咲く
奇跡の緑のしるし
今日も誰かの足元で
そっと微笑んでいる
少し切ない、感傷的な詩「消えた遊園地のメリーゴーランド」
錆び付いた鉄の馬
回ることのない回転木馬
昔、子供たちの歓声が
響いていた場所
閉園した遊園地の
忘れられた片隅で
夜になると動き出す
というけれど
それはただの噂
記憶の中の幻
失われた時間だけが
静かにそこにある
いつか私も乗った
あの日のメリーゴーランド
二度と戻らない時を
風が運んでくる
不思議な、神秘的な詩「満月の赤い糸」
満月の夜空に
見えない赤い糸
繋がっているという
運命の人と
月の光を浴びて
糸は輝きを増す
遠く離れた場所でも
心は通じ合う
信じるか信じないか
それはあなた次第
でも夜空を見上げれば
感じるかもしれない
赤い糸の温かさ
不思議な力
満月の夜の静けさ
耳を澄ませてみて
文字数 219,541
最終更新日 2025.06.07
登録日 2024.12.29
作家たちの心の闇と、そこから生まれる創作の光を暗示
・なぜそんなに多くの作家が追い詰められるのか、社会や時代背景
・作家自身の心の闇や葛藤
・彼らを取り巻く人間関係や孤独感
・そして、そこからどう抜け出すのか、救いはあるのか
文字数 27,809
最終更新日 2025.06.05
登録日 2025.06.03