幸せ都市伝説 短編集
心温まる、希望に満ちた詩「四つ葉のクローバー伝説」
アスファルトの隙間に咲く
小さな緑の絨毯
目を凝らせばほら
四つ葉のクローバー
見つけた人に幸せを
運ぶというけれど
本当に大切なのは
探すその心
俯くばかりの足元に
希望を見つける力
小さな幸せ見つける
その心が宝物
都会の片隅に咲く
奇跡の緑のしるし
今日も誰かの足元で
そっと微笑んでいる
少し切ない、感傷的な詩「消えた遊園地のメリーゴーランド」
錆び付いた鉄の馬
回ることのない回転木馬
昔、子供たちの歓声が
響いていた場所
閉園した遊園地の
忘れられた片隅で
夜になると動き出す
というけれど
それはただの噂
記憶の中の幻
失われた時間だけが
静かにそこにある
いつか私も乗った
あの日のメリーゴーランド
二度と戻らない時を
風が運んでくる
不思議な、神秘的な詩「満月の赤い糸」
満月の夜空に
見えない赤い糸
繋がっているという
運命の人と
月の光を浴びて
糸は輝きを増す
遠く離れた場所でも
心は通じ合う
信じるか信じないか
それはあなた次第
でも夜空を見上げれば
感じるかもしれない
赤い糸の温かさ
不思議な力
満月の夜の静けさ
耳を澄ませてみて
文字数 219,541
最終更新日 2025.06.07
登録日 2024.12.29
作家たちの心の闇と、そこから生まれる創作の光を暗示
・なぜそんなに多くの作家が追い詰められるのか、社会や時代背景
・作家自身の心の闇や葛藤
・彼らを取り巻く人間関係や孤独感
・そして、そこからどう抜け出すのか、救いはあるのか
文字数 27,809
最終更新日 2025.06.05
登録日 2025.06.03
季節の織り糸
季節の織り糸
さわさわ、風が草原を撫で
ぽつぽつ、雨が地を染める
ひらひら、木の葉が舞い落ちて
ざわざわ、森が秋を囁く
ぱちぱち、焚火が燃える音
とくとく、湯が温かさを誘う
さらさら、川が冬の息吹を運び
きらきら、星が夜空に瞬く
ふわふわ、春の息吹が包み込み
ぴちぴち、草の芽が顔を出す
ぽかぽか、陽が心を溶かし
ゆらゆら、花が夢を揺らす
はらはら、夏の夜の蝉の声
ちりちり、砂浜が光を浴び
さらさら、波が優しく寄せて
とんとん、足音が新たな一歩を刻む
季節の織り糸は、ささやかに、
そして確かに、わたしを包み込む
文字数 574,664
最終更新日 2025.06.04
登録日 2024.08.18
全米麻薬中毒協会の理事長,ロバート・ダポント博士は,タバコを制御しにくい惑でき性を持つものとしてヘロインと同じ部類に入れている。彼は,タバコに次のようならく印を押した。「我々の社会において最も殺人的な麻薬である……タバコを吸う人は,ヘロイン常用者と同じ問題を持つ」。というのは,自分の問題に関して自制心を働かすのに非常な困難を覚えるからである。
私の体には大きな蛇が巻き付いていて、その舌の先は二つに割れている。さの舌がシケモクの入っているビニールの袋をガサゴソと漁ってる。できるだけ長いものを探り当てると割れている舌に絡めて私の口元に持ってくる。私はまるで意思を持たないもののようにその灰まみれの薄汚れたシケモクをスパスパと吸うんだ。美しくないねー。情けないねー。おぞましいねー。
文字数 92,567
最終更新日 2025.06.01
登録日 2020.03.03
今日は、どんな一日にしよう
カーテン越しに
光がそっと 頬にふれる朝
目をこすりながら思うの
——今日は、どんな一日にしよう
誰かの言葉に傷つくより
誰かの笑顔に耳をすませようか
いつもよりゆっくり歩いて
道端の花に「おはよう」を言ってみようか
コーヒーの香りに深呼吸
静かな音楽を聴きながら
少しだけ 自分の心に触れてみる
昨日じゃなく、明日じゃなく、「今日」の私に
できないことがあってもいい
うまくいかない日があってもいい
でも、自分の気持ちにだけは
ちゃんと優しくしてあげたい
「さあ、今日は何を大切にしよう」
そんな問いかけをポケットに入れて
私はまた、新しい一歩を踏み出す
小さくても確かな、自分の足で
今日は、どんな一日にしよう
その答えは、たぶん
朝の光の中に もうあったのかもしれない
文字数 18,767
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.29