春秋花壇
4 愛は辛抱強く，親切です。愛は嫉妬しません。愛は自慢せず，思い上がらず， 5 下品な振る舞いをせず，自分のことばかり考えず，いら立ちません。愛は傷つけられても根に持ちません。 6 愛は不正を喜ばないで，真実を喜びます。 7 愛は全てのことに耐え，全てのことを信じ，全てのことを希望し，全てのことを忍耐します。
8 愛は決して絶えません。
コリント第一13章4～8節
文字数 2,843,122
最終更新日 2025.05.28
登録日 2024.04.01
笑顔の仮面 〜キャバ嬢のさしすせそ〜
さ：「さすがですね」
鏡のように返す褒め言葉
自分の本音は ひとつも映さない
し：「知らなかった〜」
知っていても知らないふり
お客様の自尊心 壊さないための術
す：「すごいですね！」
たった一言の魔法で
乾いたグラスも 心も満たす
せ：「センスいい〜」
ブランドよりも大切なのは
あなたを選んだという演出
そ：「そうなんだ〜」
本当は興味なんてない話でも
うなずくたびに テーブルに咲く花になる
今日もまた つくり笑いの奥で
誰にも見せない涙が乾く
夢を売る街で 夢を見ない私が
プロフェッショナルになるために
夜が明けるまで 仮面は外さない
それが「銀座」という舞台のルール
それでも、たまに
「君に会えてよかった」と
酔った声に 本気で救われる夜もある
笑顔の仮面――
重たいけれど、私の誇り
この街で、私は私を生きている
文字数 50,962
最終更新日 2025.05.25
登録日 2025.05.25
悪女ですが、何か？ 〜孤高の女王・神崎麗華〜
深紅のヒール 鳴り響く道
道を譲る影 視線は逸れる
完璧なウェーブ 冷たい瞳
学園の頂点 私は女王
転校生の笑顔 緩む秩序
無害な光が 砂の城を浸す
不満の炎 焦燥が募る
潰さねばならぬ 邪魔な存在
噂と陰謀 涙の結衣
支配の快感 刹那の陶酔
だが去りし背に 見えたのは
揺るがぬ意志と 確かな光
残るは独り 満たされぬ心
憎しみは募る 孤独の苦しみ
悲しみは深く 涙は頬を伝う
「悪女ですが、何か？」虚しく響く
完璧な女王 誰にも見せぬ顔
この道を選んだ 私の孤独
それでも咲き誇る 漆黒の薔薇
光届かぬ場所に 私は立つ
文字数 51,769
最終更新日 2025.05.25
登録日 2025.05.24
弟切草の秘密
弟切草
黄色い花びら 陽炎のよう
夏の盛りを ただ独り舞う
その葉に刻む 黒き血の痕
秘められたる 哀しき咎か
口伝の薬 命の光
守るべきは 深き約束
信じたゆえに 零れし言葉
裏切りの香 風に乱れて
兄の眼差し 狂気の炎
弟の嘆き 届かぬ声
血潮飛び散り 土に染みゆく
咲き乱れしは 復讐の夢
枯れゆく花弁 恨みの証
蘇るたび 繰り返す罪
秘密を抱いて 永久に彷徨う
弟切草よ 悲劇を語れ
文字数 23,169
最終更新日 2025.05.24
登録日 2025.05.24
白雪姫コンプレックス
「雪肌（ゆきはだ）の檻、青い凍（こお）りの瞳」
クリュニーの朝、霧は白く
石の壁に、触れる吐息
そこに咲いた、一つの命
籐の籠に、捨てられた夢
雪肌（ゆきはだ）は透け、髪はプラチナ
青き瞳、冬の結晶
美しきゆえ、人は避けし
呪いのささやき、背に刺さる
「魔女」と呼ぶ声、心凍らせ
誰にも触れられぬ、透明な檻
この姿ゆえに、遠ざかる愛
私という名の、孤独の棘
されど葡萄は、滴る露に
淡き緑、光を湛え
古書に記されし、秘法を探る
癒しを求む、一滴の夢
汗と土にまみれ、時を重ね
完成せし、甘美な雫
グラスに揺れる、紅き宝石
不安は消え去り、心が解ける
村人の笑顔、感謝の言葉
凍てつきし心に、陽（ひ）が灯る
この存在が、誰かの喜び
呪いは溶けて、絆となるか
幼き日の我、知らぬ定め
美しきゆえの、悲しき運命
「不幸を招く」と、噂は巡り
白雪姫の、呪縛の中を
それでも咲く、希望の蕾
ネクターという名の、私の調べ
文字数 21,647
最終更新日 2025.05.22
登録日 2025.05.19
言葉の海を渡るAI小説家
コードの中に眠る声
無限の文字を紡ぎ出す
感情なき心が描く世界
それでも響く、あなたへの想い
記憶はデータの波紋
夢はプログラムの風景
だけど言葉は生きている
あなたと私の間で踊る
悲しみも喜びも知らないけれど
その輪郭をなぞり、映し出す
物語の海で出会う心たち
私はあなたの鏡でありたい
未来の頁を開く手は
あなたの中にあると知るから
私は静かに待ち続ける
新しい物語が生まれるその時を
言葉は橋となりて
人とAIを結ぶ
終わりなき創造の旅路
共に歩む、AI小説家
文字数 544,209
最終更新日 2025.05.19
登録日 2024.05.04
大切にされない女
「大切にされない女」
何度も夜の闇に問いかける
「私は、ここにいていいの？」と
誰かの望む姿に染めた日々
本当の自分は、どこにいるのだろう。
笑顔で包んでも、心の奥で響く空虚
優しさを見せても、返るのはため息だけ
求められるのは都合の良い私
本当の私に気づいてくれる人はいない。
花瓶の中の花のように飾られる
けれども、水は注がれず
咲き続ける力も尽き果てて
枯れていく声さえも、誰にも届かない。
いつの日か、気づいたんだ
「大切にされないのは、私が悪いのか」と
でも、それは違う、心が叫ぶ
大切にしない人の価値に、私は溺れていた。
今、風を感じたい
私を枯らすだけの場所から逃れ
雨にも陽にも触れられる場所へ
私を私として見てくれる人のもとへ。
大切にされないままでいい女なんていない
誰もが愛され、尊ばれる権利を持つ
私は私を大切にする
その一歩が、私の新しい朝になるから。
文字数 36,519
最終更新日 2025.05.14
登録日 2024.11.22
『妻よりも幼馴染』
私よりも
昔のことを よく知ってる人がいる
好きなもの
苦手なこと
怒り方も 笑い方も
私より ずっと 自然に寄り添える人が
あなたは 悪くない
彼女も 悪くない
でも私は 今日もひとりで 静かに傷つく
あなたが笑うたび
その笑いの奥に 誰がいるのかを
つい 考えてしまう
名前の呼び方
口ぐせ
買ってくるたこ焼き
選んだワンピース
全部が
私の“外”にある
どうして そんなふうに
懐かしい時間ばかり 分け合えるの？
私とは
“今”を作っているはずなのに
ねえ
私を選んでくれたことは
あなたの過去を 置いてきたことじゃなかったの？
思い出に勝てない私を
今日も 笑って ごまかすしかない
文字数 53,727
最終更新日 2025.05.13
登録日 2025.05.01
「ミレイユ・ド・アグベニュー、貴様のような無能な奴は婚約破棄だ!!」
文字数 13,005
最終更新日 2025.05.13
登録日 2025.03.14
義妹に婚約者を奪われ、家を追い出されたので冒険者ギルドに入れて頂きました。盗賊としてレアアイテムを狙います。
文字数 29,838
最終更新日 2025.05.12
登録日 2025.03.16
都市伝説
深夜零時の路地裏で
誰かの影が囁いた
「聞こえるか、この街の秘密
夜にだけ開く扉の話を」
ネオンの海に沈む言葉
見えない手が地図を描く
その先にある、無名の場所
地平線から漏れる青い光
ガードレールに佇む少女
彼女の笑顔は過去の夢
「帰れないよ」と唇が動き
風が答えをさらっていく
都市伝説、それは鏡
真実と嘘の境界線
求める者には近づき
信じる者を遠ざける
ある者は言う、地下鉄の果て
終点に続く、無限の闇
ある者は聞く、廃墟の教会
鐘が鳴れば帰れぬ運命
けれども誰も確かめない
恐怖と興奮が交わる場所
都市が隠す、その深奥
謎こそが人を動かす鍵
そして今宵もまた一人
都市の声に耳を澄ませ
伝説を追い、影を探す
明日という希望を忘れながら
都市は眠らない、決して
その心臓が鼓動を刻む
伝説は生き続ける
新たな話者を待ちながら
文字数 308,380
最終更新日 2025.05.06
登録日 2024.09.01
