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平和なヴァリアント王国で警備隊として働く俺には、少々面倒な幼馴染がいる。
勇者の末裔、カイルだ。
見た目だけなら立派な英雄。中身は単純、女にはヘタレ、おまけに重度の妹バカ。
カイルの妹ユナも、そんな兄貴の過保護っぷりに辟易する日々だ。
そんなある日、国王ルーカスの侍従エドガーが、ルーカスに泣きついた。
ここヴァリアント王国では長らく聖女が生まれていない。
そのため、勇者と聖女のキスによって発現する『癒しの光』から作られるポーションを、隣国からの輸入に頼っている。
どうやら、そのポーションを隣国の侍従にこれでもかと自慢されたのが、よほど悔しかったらしい。
散々嘆いた末に、エドガーが出した結論がこれだ。
「カイル殿に、他国の聖女を娶っていただきましょう!」
……なんでそうなる。
しかもルーカス、お前も賛成すんな。
かくしてカイルは、他国の聖女と見合いをすることになった。
しかも、なぜか俺まで一緒に。
もちろん、ヘタレのカイルが見合いなんてできるはずもなく、逃げ出したカイルは池に落ち、瀕死。
俺はカイルを助けるために蘇生術を施した。
すると、俺とカイルの間に『癒しの光』が!?
どうやら聖女の末裔である俺にも、その力がしっかり受け継がれていたらしい。
これでポーションが生産できると、エドガーは大喜び。国民からも感謝されて、めでたしめでたし――のわけないだろ!
癒しの光の発現条件は、勇者と聖女のキスだぞ!? 俺にこいつと毎回キスしろってのか!?
いやいやいや、ふざけんな。
そのうえ、ずっと妹みたいなものだと思っていたユナのことが、なぜか最近やたらと気になる。
勇者と聖女。癒しの光。幼馴染と、その妹。
平和だったはずの俺の日常は、とんでもなくややこしいことになっていく。
※他サイトにも投稿しています。
文字数 131,968
最終更新日 2026.09.14
登録日 2026.09.09
「男性の魅力は筋肉ですわっ!!」
華奢な男がもてはやされるこの国で、そう豪語する侯爵令嬢テレーゼ。
縁談はことごとく破談し、兄アルベルトも王太子ユリウスも頭を抱えていた。
そんな折、騎士団長ヴォルフがユリウスの元に「若い女性を紹介してほしい」と相談に現れる。
よく見ればこの男──家柄よし、部下からの信頼厚し、そして何より、圧巻の筋肉!!
「この男しかいない!」とユリウスは即断し、テレーゼとの結婚話を進める。
ところがテレーゼが嫁いだ先で、当のヴォルフは、
「俺は……メイドを紹介してほしかったんだが!?」
と何やら焦っていて。
……まあ細かいことはいいでしょう。
なにせ、その腕、その太もも、その背中。
最高の筋肉ですもの! この結婚、全力で続行させていただきますわ!!
女性不慣れな不器用騎士団長 × 筋肉フェチ令嬢。
誤解から始まる、すれ違いだらけの新婚生活、いざスタート!
※他サイトに投稿したものを、改稿しています。
文字数 116,925
最終更新日 2025.09.14
登録日 2025.09.06
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