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死ねば人は終われる。
その定義が壊れた世界で、国家は死を管理することを選んだ。
延命技術と蘇生技術の果てに生まれた恒常活性因子は、人類に病なき身体と爆発的な労働力を与え、社会を繁栄させた。
だがその代償として、人は死んでも終われなくなった。
事故や事件で命を落としたはずの人間が、
理性を失ったまま動き出す未終死体。
国家は制度を整え、死を管理し、未終死体を処理すべき事象として受け入れる。
その被害を食い止めるために設立されたのが、恒常生命管理局・未終死体処理課。
彼らの仕事は、社会の秩序を守るために、死者をもう一度殺すこと。
新人処理官・相馬悠斗は、処理課に配属された初日、主任処理官・守屋恒一の仕事を目の当たりにする。
泣き叫ぶ遺族。
銃では止まらない死体。
そして、脊椎を断ち、確実に終わらせる刃。
未終死体は、失敗か、それとも進化か。
安楽死施設、強制連行、隠蔽された研究。
社会を守る制度の裏で、人間の尊厳は静かに削られていく。
これは、善意で始まり、引き返せなくなった時代で、終われない死と向き合い続ける者たちの物語。
文字数 4,644
最終更新日 2026.02.01
登録日 2026.02.01
――契約したのは、千年前に封印された“最古のAI”だった。
暴走魔力を制御できず、「Eランク」の烙印を押された少年・バク。
名門アストレリウム学園でも最底辺に追いやられ、誰にも期待されず、笑われ続けてきた。
そんな彼が迷い込んだのは、学園の地下に封印された“禁忌の魔法陣”。
その中で出会ったのは、千年前の戦争で封印された、異端の魔導AI――ネロ。
「誤差には、可能性がある」
すべてを見限ったAIが、なぜ“最も不完全な少年”に賭けたのか。
絶望を知る少年と、希望を捨てたAI。
烙印と型落ち――二つの異端が出会うとき、世界は再び動き出す。
「全部、ひっくり返してやる」
これは、歪んだ魔力と千年の声が起こす、落第生の反逆譚。
文字数 50,111
最終更新日 2025.08.23
登録日 2025.08.14
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