祈月すい

祈月すい

きづきすいです
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恋愛 連載中 長編
クレオード殿下、契約しましょう。 救世主の座を奪い、聖女に一泡吹かせるために。 ୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧ サファイア国の王宮で開かれた親交パーティー。 その名目とは裏腹に行われたのは、王太子ユリウスの婚約者である公爵令嬢マリーゼの断罪。 罪状は、国の救世主である聖女セシルを虐げたこと。その罰は王宮追放、身分剥奪、婚約破棄という厳しいものだった。 (ちゃんとストーリー通りなのね。はいはい、お決まりの断罪エンドだわ) 断罪されたマリーゼは絶望せず、目の前の出来事を冷静に受け止める。 なぜなら、前世を思い出したから。 この世界は、前世でプレイしていた乙女ゲーム『聖女の薔薇恋』の世界。人々は誰しもが魔法能力を所持し、エルフや魔物も存在する。 主人公(ヒロイン)は聖女セシル、攻略対象は王太子ユリウス。 そして、敵役は公爵令嬢マリーゼ。 前世のマリーゼ──真璃は、催眠魔法で男たちを攻略していくセシルを好きになれず、悪役令嬢であるマリーゼを推していた。 推しに転生したことに気がついたマリーゼは、冤罪であるが自身の罪を受け入れ、大人しく王宮から追放されることにする。 それは、敗北を認めたのではない。 マリーゼとしての人生を謳歌するため。悪役令嬢が幸せになるためである。 マリーゼはセシルとユリウスに復讐したいと考えるうちに、"救世主計画"を思いつく。 その夜、マリーゼは計画を実行すべく、薔薇恋の攻略対象であったエメラルド国の王太子クレオードと契約し、彼の婚約者となる。 前世を思い出したことにより規定の断罪ルートから脱線するマリーゼは、騎士団長やエルフなど他の攻略対象たちも魅了しながら、救世主計画を実行すべく異世界を渡り歩いていく。 原作には存在しない悪役令嬢のアフターストーリーが今、幕を開ける──。 ୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧ *マリーゼの一人称「私」は主に地の文。(真璃の人格が大きく現れている) 一人称「わたくし」は会話のみ。(今までのマリーゼとしての人格を演じている) *救世主への道のりがメイン。ざまぁは後半です。
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文字数 81,155 最終更新日 2025.06.23 登録日 2025.04.26
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