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東京下町に暮らす、ごく普通(?)の高校生・田中圭吾。
ある日、部活帰りにシャワーを浴び、全裸でリビングを歩いていた彼の前に――
「その忌々しいものを、今すぐ隠してくれないか?」
ピンク髪&重装備の謎の美女(しかも亡霊)が現れた!?
その正体は、田中家に住みついてしまった“異世界の聖騎士”ナナ・ローゼンタール・レメディオス。
気品ある騎士様なのに、なぜかお茶を飲んで「日本文化も悪くないな」とくつろいでいたり……。
しかもケイゴの顔が、彼女の亡き婚約者にソックリらしく――!?
地縛霊は出られない。ケイゴは追い出せない。
こうして始まるのは、田中さんちの日常に突如として加わった異世界幽霊騎士との同居コメディ!
ツッコミ不在の家族と、ツンデレ(?)騎士様。
そして、なぜ彼女はこの家に縛られているのか――。
笑えてちょっぴり切ない、
『田中さんちの地縛霊』、いざ開幕!
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■ 副題:空と青のあいだに
⇨ この作品は、以下のシリーズ作品と同じ世界が舞台となっています。
■ 『空』シリーズ 作品一覧
・空の航海士
・空際の彼方
・空色デイズ
・空が落た日
・空のレプリカ
※それぞれ定期的に更新しています。
文字数 43,421
最終更新日 2025.10.12
登録日 2025.10.05
かつて、世界は地にあった。
だが《第一終界衝(セレスティアル・ダウン)》によって大地は崩れ、海は空へと昇った。
人々が最後に見た“地平”は、いまや天の底に沈んでいる。
そして、空に残されたのは十二の断片——
それぞれの「記憶」と「死」を宿した大陸たち。
人類は重力を失った世界で、風と光と神の残響にすがりながら生き続けていた。
そんな浮遊世界《アストラリウム》の片隅に、ひとつの村がある。
その名はアストリア。
風を読む民が暮らす、北柱フェンリクス=スパインの庇護下にある小さな浮遊集落。
ここに生まれた少年——トレイン・フェザーネットは、
風の声を聞く不思議な感覚を持っていた。
風が運ぶのはただの空気ではない。
それは、かつてこの世界が地にあった頃の「記憶」だった。
風を読む訓練の日々。
雲の海を渡る夢。
そして、風裂祭の朝に訪れた“異なる流れ”——。
それは、忘れられた世界の残響だった。
封じられた神核(テラ・クリスタル)が再び共鳴を始め、
失われた十二の運命が、静かに呼び覚まされていく。
トレインは知る。
風は生きている。
空は語っている。
そして、自らの中に眠る“名もなき記録”が、世界を変える鍵であることを。
少年は旅立つ。
終わりを越えた空の果てへ。
風を読む者として、記憶を継ぐ者として。
——これは、“空を歩く者たち(スカイランナー)”の物語。
忘れられた世界の声を拾い、
再びこの空に「名」と「物語」を取り戻す、
記憶と希望の叙事詩である。
文字数 21,409
最終更新日 2025.10.11
登録日 2025.10.10
――その空は、もう誰のものでもない。
かつて世界はひとつだった。
いまは、確定しない“現在”を演算し続けている。
⸻
世界はとうの昔に終わった。
けれど、それを知る者はいない。
ディープ・グラウンド――
星核災害によって崩壊した“現実”の記録を保存するために作られた、
量子仮想現実ネットワーク。
そこでは死者の魂も、生者の記憶も、同じ演算装置の中で再生される。
この世界の人々は、生きているわけでも、死んでいるわけでもない。
彼らは、過去の情報と未来の不確定性を繋ぐ“揺らぐ存在”――
確率の幅として、演算され続ける魂だ。
都市ノウアスフィア。
曇り空の下、ネオンとスモッグの街を覆うのは、
かつて「空」と呼ばれた記録の映像。
人々はその幻影を本物と思い込み、今日も“現在”を演じている。
だが、その演算に狂いが生じはじめた。
演算の隙間から漏れ出す“ノイズ群(NØISE)”――
記憶の欠損、感情の断片、壊れた確率。
彼らは都市に侵入し、存在そのものを食い破っていく。
虚数管理局《I.B.N.》の特務官、リラ=ヴァスティンは、
ノイズを討伐するために創られたエリート捜査官。
彼女の眼は観測装置であり、
彼女の剣は確率を崩壊させる。
だが、彼女は知らない。
――自分自身もまた、この世界を動かす演算素体の一部であることを。
――そして、彼女が見上げるその空が、誰かが作り直した“レプリカ”にすぎないことを。
現実と仮想、生と死、観測と被観測。
世界がどちらの側にも立てなくなった時、
人は「確定しない今」を生きるしかなくなる。
サイコロは、まだ転がり続けている。
空は、ただ記録を映し出す。
――それでも彼女は、空を見上げる。
「私が見るこの空は、本当に“私の今”なの?」
文字数 9,963
最終更新日 2025.10.11
登録日 2025.10.08
俺の名前はスコール・キャットニップ。
――記憶喪失の転校生にして、実は帝国が造り出した超強力な軍事兵士(らしい)。
だがそんな過去なんて正直どうでもいい。
俺が本当に求めているのはただ一つ。
「学園一の貴族令嬢、アイリス・ヴァレンタインとデートすること!」
はい、もう一度言う。デートがしたい。それだけだ!
そのため俺は軍師顔負けの作戦を練り上げ、彼女に真剣勝負を申し込む。
条件はシンプル。
――勝ったら、一日デートしてくれ!
だが相手は未来を読む異能 《星霊演算》を持つ才女にして、学園主席。
しかも恋人持ち。
普通に挑めば百戦百敗。だが俺の異能 《逆位相共鳴》だけは、彼女の未来予測を揺るがす“イレギュラー”だった!
学園一の高嶺の花に挑むバカ男子。
彼を巡って巻き起こる、笑いあり、バトルあり、そして青春ありの学園騒動。
さらに登場する第二のヒロインは、なぜか俺を本気で好きになってしまい……!?
コメディ × 異能バトル × 青春ラブコメ × 三角関係!
デートのために戦い続ける俺の挑戦は、やがて学園の命運、そして大陸全体をも巻き込むことになる――!?
文字数 127,014
最終更新日 2025.10.05
登録日 2025.09.21
――空が、落ちた。
……なんて壮大なタイトルだけど、主人公はただの村娘です。
ナージャ・グランフィールド、16歳。農作業で日焼けした褐色の肌、ちょっとドジなところもあるけれど、根はとっても真面目な女の子。
ある日、村を襲った山崩れに巻き込まれて、気がついたら――
「お前、私と契約しろ!」
え? 誰? なんか燃えてる!? しかも雛鳥サイズでしゃべってる!?
目の前に現れたのは、食いしん坊でお調子者の小鳥……のフリをした、実は 世界最強クラスの精霊、不死鳥フェルメリア。
うっかり契約してしまったナージャは、気がつけば「王国の歴史を揺るがす最重要人物」になってしまう。
――でも本人の感覚はこう。
「……え? 私、村で畑耕してただけなんですけど?」
それなのに!
・畑は燃えるわ(フェルのせい)
・ご飯は横取りされるわ(フェルのせい)
・知らないうちに帝国やら連邦やらが騒ぎ出すわ(全部フェルのせい)
「ナージャ、次は世界救うぞ!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
こうして、平凡な農村娘と、腹ペコで最強な精霊の、世界を巻き込んだ珍道中が始まる。
シリアス? 神話? 伝説?
はい、それもあります。
でもその前に――
「フェル! また畑燃やしたでしょ!!」
「ピヨッ! 違うピヨ! ちょっと火を吹いただけピヨ!」
……そんな掛け合いが今日も続くのです。
文字数 27,023
最終更新日 2025.10.02
登録日 2025.09.28
大学生活を送りながら、実家のラーメン屋を継ぐことを夢見ていた青年・篠原海斗。
ある日突然の事故により命を落とした彼は、目を覚ますと見知らぬ巨大都市の地下施設にいた。
しかしそこは、世界を支配する軍事国家《ヘリオス帝国》の秘密実験施設――人造兵士《アストラ兵》を生み出す「アストラ計画」の適合棟だった。
混乱と恐怖の中、海斗は自分が「新たな肉体に転生した存在」であることに気づく。しかも頭には、異世界の軍人としての知識と、現実世界での学生生活やラーメン作りの記憶が同時に流れ込み、現実感を失っていく。
そんな彼の前に現れた教官――リアナ・ヴェイルは、驚くべきことにかつて現実世界で付き合っていた恋人と瓜二つの姿をしていた。彼女は帝国軍の冷徹な教官として彼を監視する立場にあるが、同時に「現実世界の記憶」を秘めた転生者でもあった。
ラーメン屋を継ぎたいと願っていた平凡な青年が、なぜ軍事国家の人造兵として生きることになったのか。
軍の命令に従うか、それとも夢を追い求めて抗うか。
そして、異世界で再会した元恋人との運命の行方は――。
軍事と魔獣が支配する世界の中で、ひとりの青年が「ささやかな夢=ラーメン」を守ろうとあがく物語。
異世界転生×人造兵器×恋愛の交錯が生み出す、新感覚ファンタジー。
文字数 404,124
最終更新日 2025.09.21
登録日 2025.08.31
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