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「ルジェナ・レジェク。お前みたいな魔力のない魔女はうちにはいらない! 普通の薬草を普通に調合するなんてこと、子供でも出来る!」
工房長の代替わりにより、仕事と住む場所を突然失ったルジェナ。しかし、偶然知り合った貴族のエーリクは前のめりに提案する。
「ルジェナ、君の薬草の知識、すごいよ! 私の作った王立研究所で働いてくれないか?」
今まで自分の知識を褒められたことなどないルジェナは、信じられない思いでそれを承諾する。
だが、エーリクの提案はそれだけではない。なんと、偽の婚約者になってほしいと言う。
一方、ルジェナが去った後の薬草工房は、作る薬の質が下がったと苦情が殺到。すべてルジェナが悪いんだと、工房長はルジェナの居場所を探そうとするが。
「ルジェナ・レジェク。君に結婚を申し込む。どうかこの私、エーリク・マトゥシュ・バルツァルの妻になってくれないか」
ルジェナは、エーリクに偽じゃない本気の求婚をされるまでになっていた。工房長は、あの手この手でルジェナを取り戻そうとするが……
魔力のない魔女ルジェナを、(少々変わり者の)貴族エーリクが溺愛する身分差ラブストーリー!
※カクヨム様、小説家になろう様でも同時連載しています。
※4/21タイトル若干変更しました
文字数 132,025
最終更新日 2022.05.13
登録日 2022.03.26
【小説家になろう様への外部登録リンクです】
「エルヴィラ・ヴォダ・ルストロ。お前を聖女と認めるわけにはいかない! お前が育てていた『乙女の百合』は偽物だった! この偽聖女め!」
アレキサンデル様が、わたくしをそう罵ります。
皆が驚きの声をあげました。
「エルヴィラ様が聖女でなかった?」
「何かの間違いでは?」
それもそのはず。
本来なら、わたくしが、正統な聖女だと認定されるはずの儀式です。
それが、一転して、「偽聖女」呼ばわり。
さらにアレキサンデル様は、宣言します。
「聖女ではない女とは結婚できない! お前との婚約は白紙に戻す」
そこで、初めてわたくしは、口を開きました。
「ーー承知しました」
※カクヨム様でも連載してます。
※火曜、木曜、土曜更新予定です。
登録日 2020.08.27
公爵令嬢クリスティナ・リアナック・オフラハーティは、自分が死んだときのことをよく覚えている。
「お姉様のもの、全部欲しいの。だからここで死んでちょうだい?」
そう笑う異母妹のミュリエルに、身に覚えのない罪を着せられ、たったの十八で無念の死を遂げたのだ。
だが、目を覚ますと、そこは三年前の世界。
自分が逆行したことに気付いたクリスティナは、戸惑いと同時に熱い決意を抱く。
「今度こそミュリエルの思い通りにはさせないわ!」
わがままにはわがままで。
策略には策略で。
逆行後は、性格悪く生き延びてやる!
ところが。
クリスティナが性格悪く立ち回れば立ち回るほど、婚約者は素直になったとクリスティナをさらに溺愛し、どこかぎこちなかった兄ともいい関係を築けるようになった。
不満を抱くのはミュリエルだけ。
そのミュリエルも、段々と変化が見られーー
公爵令嬢クリスティナの新しい人生は、結構快適な様子です!
登録日 2021.07.13
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