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氷の伯爵令嬢と名高いアナスタシア・シュトルツは、ルートヴィヒ・フォン・アッシェン第一王子の婚約者候補になった。
常に背筋を伸ばし、少しも動かない表情。
他の婚約者候補からは身分差のために陰口を言われ、13歳の時に解消となったかつての婚約者には不実だと詰られる。
だが、その背が曲がることは無く、表情が曇ることは無かった。
彼女の在り方は、まさしく「氷」そのものだった。
ただ一つだけ。
たった一つだけ。
アナスタシアには全てを投げ打ってでも守りぬきたい、それほどまでに愛した存在がいた。
——それは。
文字数 11,268
最終更新日 2023.06.01
登録日 2023.01.06
文字数 8,214
最終更新日 2023.01.11
登録日 2023.01.05
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