タフじゃなくても、ビジネスマン

「嫌いなあの人が夢に出てくる」それ、うつ病のサインかも?【メンタル疲労チェックリスト付】

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ビジネスの成功は“体力”で決まる――。成功者の多くは「体力おばけ」であり、24時間365日働いても疲れない、そんなイメージがあるかもしれません。確かに、体力があれば長時間働くことができ、毎晩飲み会に顔を出して人脈を作れます、インプットもアウトプットも、トライ&エラーも、体力があればいくらでもできるでしょう。しかし、体力という身体的な能力は、生まれながらの体質が大きいものです。また、年を取るごとに体力は目減りしていきます。「体力ありき」で考えるのではなく、「タフじゃなくても」結果を出す方法を模索することが長く働き続けるコツではないでしょうか。一流企業のゴリゴリの営業部で結果を出し、現在は起業家として活躍する秋山さんは、じつは先天的な心臓病を抱え、学生時代の怪我が原因で、視力が低下しています。「タフじゃなくても」結果を出す、ビジネスマンの働き方、考え方を教えていただきます。

「愛ある指導」が部下を追い詰める

筆者はもともとポジティブな性格で打たれ強い方なので、長らく「自分は鬱や適応障害にはならないタイプだ」と思っていました。実際、上司から詰められても、お客様から厳しいことを言われても、「まあ、なんとかなる」と切り替えることができました。我ながら、根性はある方だと自負しています。しかし、そんな私でも一度だけ適応障害寸前ともいえる状態になったことがあります。

とても厳しい上司のもとで働いたときのことです。愛情があったことは理解しています。成長してほしいと思ってくれていたことも分かっています。しかし、「君には能力がない」「人間失格だ」そんな言葉を毎日のように浴びせかけられ、発言しても否定される。黙っていると、「なんで黙っているんだ」と言われる。何をやっても怒られる気がする。そんな日々が続くと、私は会社に近づくだけで胃が痛くなりました。朝起きるのが憂鬱になりました。体も重くなりました。そして何より、自信を失いました。それまでの自分なら、「よし、やってやろう」と思えていたことが、「どうせ自分なんて」と思うようになったのです。これは本当に怖いことです。
そして、その経験から学んだことがあります。それは、心は根性だけでは守れないということです。

真面目な人ほど鬱・適応障害が隣にいる

鬱や適応障害になる人に対して、「心が弱い人」「打たれ弱い人」というイメージを持つ方がいます。しかし実際は違います。むしろ危ないのは、責任感が強い人、真面目な人、完璧主義な人、頑張り屋な人、人に迷惑をかけたくない人です。
私自身もそうでした。私は昔から、「すべては自分が源」という考え方を大切にしています。うまくいかないことがあれば、まず自分に改善できる点はなかったかを考えます。だからこそ成長できた部分もあります。しかしその考え方が強すぎると、「全部自分が悪い」になってしまうことがあります。本当は環境にも問題があるかもしれない。相手にも問題があるかもしれない。それなのに、「もっと自分が頑張ればいい」「もっと我慢すればいい」と考えてしまう。これはとても危険です。心は根性だけでは守れません。真面目な人ほど、自分を追い込みやすいのです。

鬱や適応障害というと、心の病気というイメージがありますが、実際には、心より先に体に症状が出ることが多いと言われています。私の場合は、胃痛・倦怠感・集中力低下・食欲低下でした。さらにひどい時には、寝ても覚めても上司のことを考えていました。考えたくないのに考えてしまう。休日も考える。夜も考える。夢にも出てくる。朝起きた瞬間からその人のことを思い出す。まるで頭の中を、上司に支配されているような状態でした。その時に初めて、「これはまずいな」と思いました。

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プロフィール

秋山典男
秋山典男

コルクレド株式会社代表取締役。1990年東京都生まれ。学習院大学卒業後、ソフトバンク株式会社で法人営業や新規開拓プロジェクトに従事。その後、Indeed Japan株式会社で中小企業向け営業を担当し、最短で昇進、チームリーダーを務める。2020年に起業し、心臓病のある人の就労支援メディア「はとらく」を立ち上げた。自身も先天性心疾患の当事者であり、高校時代の部活動中の大けがで視力低下も経験。現在はNPO法人ハートキッズジャパン理事、埼玉県心臓病者友の会代表としても活動し、自身の経験をもとに、無理に強くならなくても前を向いて生きられる社会づくりに取り組んでいる。

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