ズボラお金術

「今月いくら使った?」に答えられない人が今すぐやるべき、たった1つのこと

2026.07.14 公式 ズボラお金術 第5回
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クレジットカードを家計簿化するためのセットアップ

ここからは、私がおすすめするクレジットカードの家計簿化について解説していきます。
オススメはクレジットカードですが、他の手段でも構いません。大切なのは、支払い方法を1つのキャッシュレスに集約することです。

クレジットカードを家計簿するためには、次の2つのことを守ってください。
1つ目は、ほぼすべての決済を、その1枚のクレジットカードに集約することです。
コンビニのコーヒーから光熱費まで、あらゆる支払いを1枚に集める理由は、支出の見える化に「漏れ」をなくすためです。その時の気分で別の支払い方法を使っていると、クレジットカードが家計簿の役目を果たさなくなります。家計簿としての精度を貯めるためにもほぼ全ての支払いをクレジットカード1枚に集めてください。

2つ目はクレジットカードの明細アプリを、スマホの1ページ目、一番使いやすい場所に置くことです。
私たちは、視界に入らないものを忘れる天才です。アプリを一番見えるところ(オススメはSNSやLINEのアプリの隣)に配置し、2日に一回、数秒でいいので眺める癖をつけましょう。SNSをチェックするついでに、今月何にいくらぐらい使ったか確認する。この半強制的な見える化の習慣こそが、無意識の無駄遣いに強力なブレーキをかけてくれます。

家計簿ノートもレシートの整理も、もう必要ありません。クレジットカードを最強の家計簿にしましょう。
今ではクレジットカードを紐づけた家計簿アプリもあります。しかし、家計簿アプリとクレジットカードの紐づけにひと手間かかります。その手間を後回しにする可能性が1%でもあるのであれば、既に使っているクレジットカードの明細を見れるようにした方が100倍効率的です。ぜひすぐにでも取り掛かっていただければと思います。

使わない決済手段は辞めること

ここで一つ、かなり大事なことをお伝えします。
メインの支払方法を1つに絞る過程で出てくる使わないカードや支払い方法についてです。
使っていないカードや決済手段は、基本的に辞めましょう。

お客様に支払い方法について案内する中で、
「今は使っていないカードが何枚もある」
「口座も昔のまま」
「どの支払いがどこに紐づいているか分からない」
という状態の方も少なくありません。
でも、これが危ないのです。

使っていないカードでも、年に1回使わないと会費がかかるタイプもあります。特典がついているように見えても、使わなければコストになるものもあります。こういうタイプは、ズボラな人とは相性がよくありません。持っているだけで管理項目が増えるので、なるべく避けたほうがいいです。

また、昔作ったカードが、今は使っていない口座に紐づいていることもあります。
本人が忘れているだけで、そこから何かの支払いが続いていることも珍しくありません。こうなると、管理は一気にややこしくなります。
一番は、そういうカードを作らないこと、引き落としを分散させないことですが、既に持ってしまっている方はどうしたらいいのでしょうか。

ここだけ頑張ってもらうことになりますが、解約が必要です。
解約は面倒。ただ、ここだけは頑張る価値があります!
正直に言うと、解約はめちゃくちゃ面倒です。びっくりするほど面倒なことがあります。

実際に、私がZoomをつないだまま、お客様にカードの整理を一緒にやってもらったことがあります。
その方は、「メイン以外ほぼ使っていないカードが何枚かあるので、減らしたい」とおっしゃっていました。「じゃあ今日、やってしまいましょう」という軽い感じで始めたのですが、実際にやってみると全然軽くありませんでした。
アプリにログインしようとしても、IDやパスワードが分からない。再設定しようとすると、登録していたメールアドレスがもう使っていない。電話窓口を探すのにも時間がかかる。やっとつながっても、自動音声の案内が長い。しかも、そのカードがどの口座から引き落とされているのか曖昧。

「これ、今は使っていない口座かもしれませんね」と確認するところからやらないといけないケースもあります。
場合によっては、信用情報機関であるCICを確認してもらって、そもそも自分が何のカードを持っているか確認したほうが早いこともあります。

解約は、使っていないからこそ情報が散らかっていて大変なのです。
若い方でまだ持っているカードが1枚か2枚の方は、それ以上増やさない方が絶対に良いです。増やすなら、すでに持っているカードの解約も同時にやりましょう。

私のお客様も、Zoomをつないだまま一つずつ確認していくことで、最終的に整理できる方がほとんどです。終わったあとにほとんどのお客様が仰る言葉があります。
「一人だったら絶対やれていませんでした」。
それだけ解約は大変なのです。

私は「解約は大変ですが、ここだけ頑張ってみましょう」とお伝えしています。
新しい仕組みを作るだけでは、片付きません。古い仕組みを閉じることも必要です。
ここは確かに面倒です。ただ解約が完了すると、その後の管理は一気にラクになります。
使わない支払方法はできるだけ放置しないでください。もし、一人で厳しいなら、誰かと一緒にやりましょう。家族でも、友人でも、専門家でも構いません。
以前お伝えした通り、こういう面倒なことほど、「一人でやらない」が効きます。

支払い一元化はすぐにできて効果が絶大

ズボラな人のお金管理で大事なのは、細かく最適化することではありません。まずは、支払いを分散させないことです。メインで使う支払方法を1つ決める。できるだけそこに集約する。明細を簡単に見れる状態にする。使っていないカードは整理する。
これだけで、お金の流れはかなり把握しやすくなります。
このアドバイスだけで
「不思議とお金の使い過ぎが減りました」
「自制ができるようになりました」
「衝動買いの前にカードの残高を見る癖がつきました」
と多くの方が、お金と上手に付き合えるようになっています。

家計簿はつけなくてよいです! その代わり支払い方法を整えましょう。確かに解約は面倒ですが、人生で一回だけ頑張れば、あとはラクになれます。
家計簿をつける一生の手間か、もしくはずっとお金の不安を抱える人生か、または解約だけ頑張ってあとはラクできるようにするか。比較して検討してみてください!

今日やることは一つです。メインで使う支払方法を1つ決めること。そして、できれば使っていないものを一つ見直すこと。
お金の管理を変えていきましょう!

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プロフィール

岩切健一郎
岩切健一郎

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®。1986年生まれ。29歳で適応障害とADHDの診断を受ける。コンサルティング会社から外資系保険会社の営業職を経て、現在は保険代理店に在籍しながらフリーランスのファイナンシャルプランナーとして活動中。自身が発達障害当事者であり、過去には借金を背負い生活が苦しかった時代も。「お金の専門家」でありながら「お金に苦労した当事者」という二つの視点を生かし、SNSやインターネットを通じて全国から寄せられる相談に応じている。自身の経験に基づいた当事者に寄り添うアドバイスには強い説得力があり、お金の苦手意識が強い人や発達障害当事者はもちろん、その家族からも厚い信頼を得ている。

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