なめてくるバカを黙らせる技術

なめた態度を取られたらこれで撃退! プロが教える「なめられない技術」

2025.10.22 公式 なめてくるバカを黙らせる技術 第18回
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「いつも私だけ扱いが雑」「待ち合わせをするといつも遅刻される」「損な役回りを押しつけられがち」
気にしても仕方ないと思いつつ、「私、なめられてるのかな」と悩んでしまう。そんな人は少なくないようです。じつは、この「なめる/なめられる」問題はささいなことのようで、人間関係、ひいては人生すべてさえ左右する重要なトピックスです。
実業家でライターでもある黒坂岳央氏は、グローバルな環境での勤務経験、独立起業を経て、「なめられると人生で損をする」という真理にたどり着いたそうです。この連載を通し、なめられないようにするためのノウハウ「なめてくるバカを黙らせる技術」を指南します。

【悩み相談1】教えたがりなにわか投資家

引き続き、実際になめられて困っている人の悩みに答える形で、「なめてくるバカを黙らせる技術」を指南していきたいと思う。今回は、2件のお悩みに答えていく。

元証券会社勤務、株式投資歴40年なのですが、ネットで「次の高騰銘柄を教えます」という人(よくある詐欺の手口ではなく、本当にただの教えたがりの人)がおり、モヤモヤします。
これまで40年以上業界をずっと見てきて、投資は甘くないことをよくわかっています。プロほど投資をなめておらず、24時間相場に張りついても勝てないことはザラ。
それなのに、もっともらしく投資理論を語っています。彼らはなぜ、あんなにも自信満々なのでしょうか。
(60代 無職)

そのモヤモヤはよくわかる。
長年経験を積んで、投資は甘くないと身をもって理解しているからこそ、ドヤ顔の素人が調子に乗っているのを見ると、「そんなに簡単じゃねえよ!」と腹が立つのだろう。
こういうにわかが自信満々なのにはちゃんとした理由がある。そこを理解すれば気持ちも落ち着くだろう。

知識が少ない人ほど、ちょっとしたことを知っただけで「自分はすごいことを理解した!」と思いこみがちだ。投資でもちょっと成功しただけの人が「自分は特別な才能がある」「他の人とは違う!」と錯覚する。

「次の高騰銘柄を教えます!」
「投資は簡単。プロが教えます!」

……みたいな恥ずかしいことを平然と言えるのは、相場の本当の怖さを知らないからだ。10年相場にいればショック級の暴落を経験する、そこをうまく波乗りできれば本物だが、にわかはその頃には全員いなくなっているだろう。
プロが「投資は運の要素も非常に大きい」「プロでも全勝などありえない」と理解しているのに、彼らは勝ち続ける自信に満ちあふれている。これはつまり、まだ痛い目を見ていないから強気なのだ。
また、たまたま大勝ちした投資初心者は、「これは自分の実力!」と勘違いしている。
経験者ならわかるが、勝ちパターンなんて存在しない。
だが、一発当たると「これが投資の極意だ!」みたいに錯覚してしまう。そしてSNSでは、派手な発言ほどバズる。

「この銘柄が爆上げする!」
「今すぐ買わないと乗り遅れる!」
「公式Lineでは大勝ちした方法を教えます!」

こんな投稿のほうが注目されやすく、フォロワーが増えやすい。
経験者が冷静に「投資はリスクがある」「慎重にやるべき」と言っても、それは地味で拡散されにくい。

対処法① にわかは放っておく

結論、彼らの対処法は放っておくのが一番だ。
相談者も投資は甘くないことを理解しているわけだから、放置しておけば彼らもいずれ必ず痛い目を見ることはわかっているはず。
なら、ムキになることはない。放っておけばいい。そういう人には、時間の経過でしかるべき転落が待っているだけだ。
長期的に見れば、彼らは遅かれ早かれ「投資の現実」にぶつかる。
投資は、一発屋は続かず、本当に実力がある人だけが生き残る世界だ。

対処法② 冷静な視点でツッコむ

しかし、時には、これはさすがに見過ごせないと思う発言を目にすることもあるだろう。
たとえば、相談者が記事や動画を出している発信者で、「オレなら勝てたけどな笑」みたいなコメントが付いたら一言言い返したくなるときもあるかと思う。そうした場合、感情的にならず「冷静な視点でツッコむ」のもアリだ。

× 「お前みたいな素人がえらそうに言うな」
◯ 「それは興味深いですね。その根拠となるデータはありますか?」

× 「そんな甘い考えじゃ市場で生き残れないよ」
◯ 「それはあくまで結果論、後づけ解説ではないでしょうか。そんなに自信があるなら仮説を先出しすればよいのではないですか?」

あくまで、冷静な議論の場に持ちこめば、にわかはボロを出す。

しょうもないバカは
気にしない

最後に、この問題は、じつは「にわかが調子に乗る」ことより、「相談者がしょうもないことを気にしていること」のほうが厄介かもしれない。
相談者は本物の経験者なので、ネットの一発屋がどう言おうと関係ない。バカには何を言ってもムダだ。他人の建設的意見に耳を傾けられるほど利口なら、もうバカを卒業しているはず。
投資家ならバカに気を取られている余裕などないだろう。
他人なんて気にせず、相場に向き合ったほうがいいのだ。

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プロフィール

黒坂岳央
黒坂岳央

1981年大阪府生まれ。実業家。学生時代から人間関係でなめられることに苦しみ、社会に出ても理不尽な扱いを受け続けた経験を持つ。しかし、その経験を逆手に取り、なめられないための戦略を研究、体系化した。現在は、本業のかたわら、アゴラ、プレジデント、Yahoo!ニュースなどネットメディアでニュース・オピニオン記事を執筆し、PVの最高値は1記事で150万PV超。テレビ朝日系、TBSラジオなどテレビ・ラジオ番組にも多数出演している。なめられる弱者だった立場から、自らを研究対象として積み上げてきた経験を土台に本書を執筆している。

著書

なめてくるバカを黙らせる技術

黒坂岳央 /
世の中「なめてくるバカ」が多すぎて、共感、感動、絶賛の声殺到! 大人気Web連...
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