小川流2018燕改革!

いよいよ、クライマックスシリーズ開幕!
決戦のときに向け、指揮官が思いを語る

2018.10.12 公式 小川流2018燕改革! 第14回

いまだ記憶に新しい2017シーズンの屈辱的な戦績。ドン底まで低迷したチームを立て直すべく舞い戻った小川監督は、宮本慎也ヘッドコーチを要に据えたチーム改革を断行した。ハードワークに見られる「厳しさ」の追求は、選手達の意識をどのように変え、チームにどんな変化をもたらしているのか――。インタビュアーにライター長谷川晶一氏を迎え、小川監督のスワローズ改革に迫っていく。

(インタビュアー:長谷川晶一)

終盤の連戦を乗り切ったことで、
さらにチームに勢いが生まれた

――いよいよ明日、10月13日からクライマックスシリーズが始まります。9月下旬の連戦を終えて、2位を確定させるまでは、ローテーションのやりくりも大変だったのでは?

小川 当初は9連戦の予定だったものが、台風による雨天中止もあって、11連戦になるかもしれないという状況になりました。結局は7連戦と4連戦になりましたけど、先発投手陣のやりくりはやはり大変でしたね。ジャイアンツ戦では小川(泰弘)をスライド登板させようとしたんですけど、ブルペンで投げているときに足を滑らせて腰を痛めたので、登板を見合わせることにしました。その結果、先発投手陣が足りなくなって、大下(佑馬)を先発させたことによって、中継ぎ投手陣の起用にも変化が生まれました。

――この連戦では9月23日~25日のナゴヤドームで3連勝、26~28日のマツダスタジアムで1勝2敗。ビジターで4勝2敗という成績を収めました。これは上出来だったのではないですか?

小川 名古屋の試合で3連勝したことは非常に大きなことだったと思います。今年はナゴヤドーム、マツダスタジアムで分が悪い試合が続いていたけど、連戦の最初で3連勝したことで、チームに勢いが生まれました。あの連戦で負け越していたら、その後の試合もどうなったかわからないし、2位も危なかったかもしれません。

――一方、26日のマツダスタジアムでの広島東洋カープ戦では、0対10と大敗。目の前でカープの胴上げを見ることになりました。このときの心境をお聞かせください。

小川 カープの優勝マジックが1になった時点で、僕らが広島に行く前に優勝は決まっているだろうと思っていました。目の前で胴上げが決まったことも、特に何も思いませんでした。ただ、カープが足踏みをして、うちが連勝を続けていたことで、若手選手にいい経験を積ませることができたことはよかったと思っています。

――なかなか優勝が決まらなかったことによるメリットとは?

小川 優勝が決まった後の消化試合と、Aクラスを争っている試合とでは、明らかにムードが違います。「一つのミスも許されない」という状況で守備に就くのは、とても緊張するものだから。ベテラン選手は何度も経験しているけれど、若い選手はここで多くのことを学べるんです。たとえば、村上(宗隆)もそうです。彼は(22日の)ジャイアンツ戦ではスタメンで出たものの、巨人先発の菅野(智之)に手も足も出なかった。優勝争いを続ける中で、そういう経験をできたのは、今後に向けてとても大きいですね。

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プロフィール

小川淳司
小川淳司

千葉県習志野市出身。習志野高校卒業後、中央大学に入学。1981年ドラフト4位でヤクルトに入団。1992年現役を引退すると、球団スカウトやコーチなどを経て、2010年シーズン途中に監督に就任。2014年シーズンまでチームを率いる。退任後は、2017年シーズンまでシニアディレクターを務め、2018年から再び監督となる。

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