頑張らないでやる気を出すコツ

“やる気”は「想像力」でコントロールできる!

2019.02.25 公式 頑張らないでやる気を出すコツ 第24回
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仕事は、捉え方次第で「義務」ではなくなる

こんにちは、感情コミュニケーション術専門家の沖本るり子です。目先の「やらなければならない」仕事が、単なる「義務」になってしまっている。なんてことが、あなたにも経験ありませんか? ところが、こんな状態のときに、未来に対する「想像力」を働かせると、自分の中でその“仕事”の捉え方が変わり、“やる気”を出せることがあります。そこで、普段からこの「想像力」を働かせるクセをつけておくと、自分のキャリアアップにつながったり、それによって将来を大きく変えることも可能になってくるのです。

どうしても、目先にある「やらなければならない」仕事は、自分にとって単なる「義務」になってしまいがちです。しかしそうなってしまうと、ここぞというときに“やる気”が出せない状態に陥ってしまい、その仕事がうまくいかなくなることも多くなってきます。そのため、さらに“やる気”が遠のいていくといった悪循環が生まれてくるのです。

こうしたときに役に立つのが「想像力」です。まず、「もし、その仕事をやらなかったら、どうなるだろう」と自分の未来を想像してみてください。仮に、その仕事をやらなければ、職場の同僚や上司に多大な迷惑がかかり、あなたは職場での信用を失うのです。さらに、場合によっては社内の問題では済まされない状況になる可能性もあります。仕事には、常に責任が伴うものなので、「もし、その仕事をやらなかったらどうなるだろう」と未来を想像するだけで、かなりの恐怖心や焦燥感が湧くのです。

今度は、逆に「その仕事をやったら、どうなるだろう」と、未来を想像してみて下さい。その仕事をやり遂げたら、少なからずあなたは周囲から評価され、さらには会社からも実績が認められ、結果的に自分自身の昇格などに結びつくかもしれません。日常的な業務でそこまでのことはないかもしれません。が、自分の未来の「想像力」という意味で、その仕事をやったら自分が得られるかもしれない「メリット」を最大限にイメージしてみるのです。つまり、ただ単純に仕事をこなすイメージでなく、よりハイレベルな仕事をやり遂げたときのことをイメージするのです。

このように、あえてその仕事を「やらなかったとき」と「やったとき」の両方の状況を想像することが重要です。「やらなかったとき」のマイナスのイメージが基本となって、「やったとき」のイメージがより大きくプラスになります。つまり、想像力の「ギャップ」が生まれることでよりプラスのイメージがより一層大きくなり、それが“やる気”を出すのに大いに効果を発揮してくれるのです。

こうして自分の未来の「想像力」を働かせて、仕事を「やったとき」に得られるメリットをより具体的に考えるクセをつけると、目の前の仕事はその輝かしい未来へ進むための布石と思えるようになってきます。そう捉えられるようになれば、その仕事は、もうあなたにとって「義務」ではなくなっているはずです。むしろ、「やりたい」という大きな“やる気”を持って、取り組めるようになるでしょう。

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プロフィール

沖本るり子
沖本るり子

株式会社CHEERFUL代表。感情とコミュニケーションの上手な活用によって、人と組織を育成する専門家。数多くの企業研修を請け負う傍ら、合計7冊のビジネス書の出版実績も持つ。現在は主に人財育成をテーマとし、中小企業の組織活性化のサポートを行なっている。

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