頑張らないでやる気を出すコツ

“やる気”は「想像力」でコントロールできる!

2019.02.25 公式 頑張らないでやる気を出すコツ 第24回
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“やる気”という能力で、時代を生き抜く

こうしてあなたが「想像力」を働かせるクセをつければ、いつでも自分の“やる気”を大きく飛躍させることができるでしょう。そして、いつも“やる気”に満ち溢れて、目の前の仕事に全力で取り組んでいると、周囲の人からの評価にもつながり、グループ内でリーダーを任されるような存在にキャリアアップできるかもしれません。

こうした意識は、これからの時代を生きていくためには、ますます必要になると私は思っています。人は、目先に困ったことがなければ、わざわざ現状を変えようとはせずに過ごしがちです。しかし、現状ではとくに問題がなくても、今の世の中、急に何が起こるか分からないからです。

例えば、日本は終身雇用制度が崩壊し、どんな企業も社員の将来の生活までは保障してくれません。そうならないに越したことはありませんが、リストラや倒産などといったことに自分自身が直面しないとも限らないのです。

さらに、これからの時代は長年同じ企業の同じ役職に留まっていることが、よい評価に結びつかなくなっています。すでに欧米では1つの企業の同じ役職に長く籍を置いている人は、マイナスのイメージを持たれるそうです。仕事をする場所や立場を長く変えられない人は、自力でステップアップすることも、周囲からオファーを受けることもない人、つまり「能力がない人」というレッテルを貼られてしまう時代なのです。

ですから、今を何となく過ごすことは、実は、とても危険なことなのです。だからこそ、日頃から自分の未来の「想像力」を働かせるクセをつけて、“やる気”に満ちた状態で仕事に向き合い、小さな達成感を積み重ねておくことが求められるのです。

いくら知識や技術があっても、“やる気”が出せていなければ周囲からの評価は上がりません。“やる気”が出せるのも、人間の1つの能力なのです。日々、その能力を最大限に発揮して目の前のことに取り組む姿勢が、この時代だからこそ必要だと、私は感じています。

 

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プロフィール

沖本るり子
沖本るり子

株式会社CHEERFUL代表。感情とコミュニケーションの上手な活用によって、人と組織を育成する専門家。数多くの企業研修を請け負う傍ら、合計7冊のビジネス書の出版実績も持つ。現在は主に人財育成をテーマとし、中小企業の組織活性化のサポートを行なっている。

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