健康寿命を延ばす「無理しない思考法」

AI診断が当たり前になる時代に、本当に良い医者を見分けるたった一つのコツ

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医師を変えていくことに躊躇しない

長年通院している医院から別の医院に変えたり、他の病院にかかったりすることに、患者さんは意外なほど抵抗があるようです。長年世話になってきた医師であると、不満があっても、我慢しがちです。

しかし、納得がいかない、話を聞いてくれないと思うなら、最終的には医師や医院を変えることを躊躇しないことです。
医師はいつも来ていた患者さんが、しばらく来ないと心配にはなりますが、それが他の医院へ行ったとしても、それほど気にはしません。何か不満があったのだろうと推測はしますが、それだけのことです。

義理を感じてなかなか他の医師にかかれないという患者さんは、本当に多いのですが、自分が納得する医療を受けたいのであれば、そこは決断すべきことです。紹介状がなくとも、いま飲んでいる薬がわかれば、他の医師にかかってもそれほど問題ではないのです。

最終的には、医師と患者は相性だと思います。自分に合った医師を、努力して探すことが結局は病気の早期発見や有効な治療を見つけることになります。

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プロフィール

米山公啓
米山公啓

1952年、山梨県生まれ。聖マリアンナ大学医学部卒業、医学博士。専門は脳神経内科。超音波を使った脳血流量の測定や、血圧変動からみた自律神経機能の評価などを研究。老人医療・認知症問題にも取り組む。聖マリアンナ医科大学第2内科助教授を1998年2月に退職後、執筆開始。現在も週に4日、東京都あきる野市にある米山医院で診療を続けているものの、年間10冊以上のペースで医療エッセイ、医学ミステリー、医学実用書、時代小説などを書き続け、現在までに300冊以上を上梓している。最新刊は『脳が老化した人に見えている世界』(アスコム)。
主なテレビ出演は「クローズアップ現代」「世界で一番受けたい授業」など。
世界中の大型客船に乗って、クルーズの取材を20年以上続けている。
NPO日本サプリメント評議会代表理事。推理作家協会会員。

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