家で子ども世話しつつ会議連続、夜中に仕事…働くママ&主婦たちの悲痛な叫び:コロナ自粛

 今の最大の心配は、この生活だと学力にも大きく差が出てしまうんじゃないかということ。時間がたっぷりあるからこそ、自分でやれる子とやれない子の差が大きく開くはず。ママも宿題のプリントアウトしたり、質問をしに行くこともできないので一緒に勉強して教えるしかない現実。このままで受験って本当にどうなるのか不安でしかない」

エピソード3:小1の娘と幼稚園の娘のいる専業主婦

「今一番心配なのは、学校が始まっちゃったらどうしたらいいのか? ということ。今のままで再開できるわけがないと思うけれど、公立の場合は配信授業も難しい。となると、毎日じゃなくても登校日などができる可能性がありますよね? スーパーでも“3密”といわれているのに、何十人も集まる学校の再開は絶対に難しいと思っている。結局、個人の意思で判断するしかないのか。

 この議論になるといろいろなお母さんの考え方があって、ぶつかりそうになることも多々あります。「かわいそうだから行かせる」という意見もあり、心配性な私が極端な人に見られたことも。最初は自分が変なのかと思って落ち込んだり、伝わらなくて人間関係がもやもやしたこともありました。個人判断になるといろいろな意見があるのだから、しっかり国としての方針を決めてほしいと願います」

 自分たちが崩壊せずに、子供たちの心を保つ方法。それって本当に難しいこと。だからこそ情報に惑わされずに、がんばるところはがんばって、手を抜くところは手を抜く。自分の中での優先順位を決めるって大事だと思う。

 心の中でも優先順位があると、たくさんの情報にも迷いにも、旦那さんへのイライラも一歩立ち止まって考える時間ができるから、もしかしたら少し気持ちが楽になるのかもしれません。今迷っているのは自分だけじゃない。悩んでいるのも自分だけじゃない。どんどん世界の状況が変わりゆくなか、いかに柔軟にいろいろ考えられるか、重要なことを見極める力が必要とされますね。

 次回もまたママたちの心の中をお伝えできたら。

stayhome

(文=高橋志津奈/ファッションエディター)