オレンジページ不適切広告で「ネット広告への誤解と意外な仕組み」が話題

 今回のケースのように、健全なサイトでもしばしば不適切な広告が表示されてしまうのは、出稿する企業が単価を高く設定しているため、広告ネットワーク配信会社が優先的に表示させようとするためではないか、という説明も聞かれるが、実際のところ、どうなのか。

「前述したとおり、ユーザの属性がより明確なほど広告枠の競争率が高まり、単価が高くなります。逆にユーザの属性が不明確だと競争率が低くなり、そういう枠に不特定多数のユーザを対象とする企業が広告を出すことになるため、不適切な広告の単価が高くなるという傾向にはなりにくいのではないでしょうか」

 では、見たくない広告を表示させない、もしくは頻度を減らす方法というのは、あるのか。

「たとえばマンションや高級腕時計、自動車といった高額な商品の広告にジャンルを絞って日頃から意識して頻繁に踏むようにしていれば、類似の広告が優先的に表示されるようになり、不適切な広告が表示されにくくなると考えられます」

 不適切なネット広告をめぐっては、法律的に一定の規制やルールを定める必要性も指摘されている。昨年9月9日には政府の「こども政策推進会議」が「青少年インターネット環境整備基本計画(第6次)」を策定し、「フィルタリング利用率の向上に向けた青少年インターネット環境整備法上の義務の徹底」や「青少年が青少年有害情報に触れないようにするための取組の推進」「容易な設定が可能なフィルタリングの『カスタマイズ機能』や、『ペアレンタルコントロール機能』の普及推進」を行うとしている。

(文=Business Journal編集部)