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制限時間は30分だ。そして、すでに25分が過ぎた。残りは当然、5分。
これまでの25分で、突破に成功した道を振り返る。奴はいない。どこか物陰に隠れている可能性も考慮したが、ゴールまでの距離を考えたら伏兵がいる可能性は薄い。
残りの5分で目的地まで走り抜ける確率は、そう高くはないが、かといって低いとも言い難い。一世一代の大博打だ。
駆ける。駆ける。駆ける。駆ける。
若干の高揚感と共に、今までの25分間の過程が走馬灯のようによみがえる。
そう、この勝負が始まったのは、僅か25分前のことに過ぎなかった……。
文字数 3,865
最終更新日 2025.12.05
登録日 2025.10.25
ゼス「皆様、初めまして。当物語主人公のゼスです。」
クヴィェチナ「ヒロインのクヴィェチナよっ。」
ルーチェ「あ、あの、ルーチェと申します。」
クヴィェチナ「ああもう、ルーチェったら相変わらず固いんだから。
で、この物語なんだけど、基本的に転生とか転移とかはないわよ?」
ゼス「作者によると、昔ながらのファンタジーを目指しているそうです。」
ゲヘゲラーデン「そもそもの問題として、転移はまだしも転生は普通異世界には飛ぶものではないからの。」
ゼス「あ、師匠。」
ゲヘゲラーデン「ああ、紹介が遅れたの。ゲヘゲラーデンじゃ。」
クヴィェチナ「とまあ、こんな感じで平和なビダーヤ村だったんだけど、ちょっとしたことから事件が起きるわ。」
ゼス「で、話の内容なんですが……」
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今日から、ゲヘゲラーデン師匠に精霊魔法を教わることになった。
父ちゃんの紹介とはいえ、そもそも僕はあまり魔法は得意ではない。
もちろん、今の世の中魔法が使えなければ目指す先が限られてくるんだけど、
別の師匠から認定ももらったし、そもそも戦力にすらならないということは
あまり考えたくない。それに、読み書きはこんな感じで順調だし、
魔法もいずれできるようになると思うんだけど。
「えぇと、確か"ところで"の綴りは……」
……しばらくして。
「よし、本日の日記終わり!
さて、明日の師匠の訓練内容は……」
ゼス「と、第一章第一節より前まではこんな感じで平和な村になっています。」
クヴィェチナ「ね、平和でしょ?」
ルーチェ「そうですね。ゼスさんもクヴィェチナさんも、そもそも何で旅立つことになったんですか?」
クヴィェチナ「あんたもでしょーが。……ま、それは見てのお楽しみね。」
ゼス「それでは、第一章第一節はこちらになります。」
NEXT POINT⇒ゼス、ゲヘゲラーデンに魔法を習い、自身の欠点を指摘されるのこと。
以下、作者より追記追伸。
カクヨム、ノベルアッププラスに移植を開始いたしました。名前は「ハリマヤホンポ」で揃えていますので、もしお暇ならば閲覧の程宜しくお願い致します。
文字数 128,400
最終更新日 2025.08.13
登録日 2022.01.19
それは、ある怨霊の物語……。
都からはるか北北西、突珉という小さな村に、奇妙な幻獣の伝説があった。村人たちはそれを黄龍鶴と呼び、起こしてはならない神として恐れ、時が来るまで珍重に祀っていた……。
だが、残念ながら時は起こってしまった。地は揺れ、天は荒れ、神を祀っていた祠が壊れてしまった。
封印は解け、神が目覚める日が訪れた……。
純和風幻想譚に現代人が殴り込み!? 敵は勇者で自分は魔王、怨念活かして勝ち残れ!
君は、鬼の涙を見る……?
文字数 2,848
最終更新日 2025.04.30
登録日 2025.04.16
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