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没落した辺境伯令嬢ミラベル・ウィルスナーは、隣国ヒース国のパルス伯爵家へ嫁ぐため、鉄格子付きの馬車で峠道を進んでいた。
この婚姻は父の没落により半ば身売り同然で組まれたものである。
失意の中、ヒース国への旅路は続いた。
その時、大雨による地滑りで馬車は谷へと転落し、ミラベルは川に飲み込まれてしまう。気を失った彼女を救ったのは、森で暮らす青年マルクスだった。
身元を隠しながら彼と共に森で過ごすうち、ミラベルは自分を取り戻していく。しかし、マルクスの正体はヒース国の第二王子であり、彼の背後には妖精伝承「王の庭」と古代兵器の封印にまつわる秘密があった。一方、ミラベルを追うパルス伯は彼女の血筋が妖精の末裔であり、古代兵器の封印を解く鍵だと確信して執着を深める。
やがてパルス伯の手に捕らわれたミラベルは、自分が「妖精の末裔」ではなく「封印を守護する者」の血筋であることを知る。暴走する古代兵器、封印をめぐる陰謀、そして愛と信頼を試される戦いの中で、彼女とマルクスは運命に立ち向かう。
王国を揺るがす伝承の真実が明かされるとき、ミラベルは「王の庭に咲く花」として新たな未来を選び取る――希望と再生の物語。
文字数 4,514
最終更新日 2026.03.25
登録日 2026.03.25
「お父様、今、なんと仰いました?」
コルベット伯爵令嬢、アデル・コルベットは午後の優雅なティータイムの席で声を上げた。
聞けば今際の際にあると噂の第三王子との結婚が決まった、と。
アデルは仕事が続けられなくなるのではと焦る。
彼女‥いや彼らコルベット伯爵家は暗殺・間諜のスペシャリスト集団≪梟≫の筆頭なのだ。
アデルはこの仕事を辞める気なんてさらさら無い。
その夜任務からの帰りで謎の手練れ男から襲撃を受けるアデル。
応戦すると、あっさりと手を引いて帰って行った。
謎の男を気にしながら次の日の朝父の書斎へ向かうと、一人の青年が。え?第三王子ジルベルト・ヴィン・クリーフ殿下ですか?とても病弱には見えない程健康そうですね。えっ、昨日の手練れ男は貴方ですか?
「アデル嬢、≪梟≫として俺と共に、王家を裏から支えて欲しい」
「しかと承りましたわ、殿下」
こうして、アデルと第三王子は政略結婚をする事になった。
最強夫婦バディが織りなす刺激的な物語。
腕は一流、恋は奥手な主人公夫婦がゆっくりと愛を育みます。
※一部残酷な描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうさんでも同名にて連載しております。
文字数 48,153
最終更新日 2023.04.13
登録日 2023.03.31
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