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第5章 すべては夢になりにけり
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「あっ、そんな!
いいですよぉ~ボクたち、歩きますから!」
さすがに遠慮して、ジュンヤは断る。
「あら!この女の子は、どうするの?
この子にも、あの距離を歩かせるつもり?」
その女性は大げさに、パーマのかかった髪を、大きく振ってみせる。
チラリと、柚に視線を向けると、その女性はハンスの方を見る。
彼女の視線に気が付くと、
「あっ、キミたち、お城に行きたいの?
いいよ、丁度あいているし。乗せてあげるよ」
ごくあっさりと、ハンスはうなづく。
「えっ…」
そんなつもりは、なかったのに…
ジュンヤは、そう思うけれども。
「そうよ、乗せてもらいなさいよ!
ユウちゃんも、その方がいいわよね?」
その女性は、すかさず柚の目の前に、しゃがみ込んだ。
彼女の言う事が、わかっているのか、いないのか…
柚は素直に「うん」とうなづく。
「ねぇ、ジュンヤくんも、そうしようよ!
とっても楽しそうだよぉ」
ニコニコしながら、柚はその女性の手を握る。
「はい、これで決まり!」
パンと、その女性が手を打ち合わせると、ジュンヤに向き直る。
「私の名前は、アナスタシア。
この人は、ハンス。
私の…ダンナさんよ!」
にこやかにそう言うと、軽くウィンクしてみせた。
いいですよぉ~ボクたち、歩きますから!」
さすがに遠慮して、ジュンヤは断る。
「あら!この女の子は、どうするの?
この子にも、あの距離を歩かせるつもり?」
その女性は大げさに、パーマのかかった髪を、大きく振ってみせる。
チラリと、柚に視線を向けると、その女性はハンスの方を見る。
彼女の視線に気が付くと、
「あっ、キミたち、お城に行きたいの?
いいよ、丁度あいているし。乗せてあげるよ」
ごくあっさりと、ハンスはうなづく。
「えっ…」
そんなつもりは、なかったのに…
ジュンヤは、そう思うけれども。
「そうよ、乗せてもらいなさいよ!
ユウちゃんも、その方がいいわよね?」
その女性は、すかさず柚の目の前に、しゃがみ込んだ。
彼女の言う事が、わかっているのか、いないのか…
柚は素直に「うん」とうなづく。
「ねぇ、ジュンヤくんも、そうしようよ!
とっても楽しそうだよぉ」
ニコニコしながら、柚はその女性の手を握る。
「はい、これで決まり!」
パンと、その女性が手を打ち合わせると、ジュンヤに向き直る。
「私の名前は、アナスタシア。
この人は、ハンス。
私の…ダンナさんよ!」
にこやかにそう言うと、軽くウィンクしてみせた。
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