お求めの「奇跡」はございません――路地裏のアンティーク店と、冷徹な魔術師の不器用な契約
生まれつき他人の感情やモノの記憶が「色や音」として視えてしまう大学生の御子柴琴音。その特殊な目のせいで人間関係に疲れ果てていた彼女は、ある日、路地裏に佇む風変わりなアンティーク店『レトロワ』に迷い込む。
そこで出会ったのは、彫刻のように美しいが、凍りつくほど冷徹な魔術師・レンだった。
店内で暴走した呪物を、琴音の「目」とレンの「魔法」で鎮めたことをきっかけに、琴音は半ば脅されるように彼の助手として雇われることに。
「呪われたくなければ、私の傍にいろ」
口を開けば辛辣な言葉ばかりのレン。けれど、琴音の負担を減らすための特製眼鏡を無愛想にプレゼントしてくれたり、危機には命懸けで守ってくれたり――彼の不器用な優しさに触れ、琴音の灰色だった世界は少しずつ鮮やかな色彩を取り戻していく。
やがて二人は、人の生命力を吸い取る違法魔道具を巡り、現代の闇に潜む凶悪な犯罪結社との戦いに巻き込まれていき……?
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