奴隷姫の奏でるbig willie blues
そこは19世紀初頭のロンドン。
蒸気機関が発達し産業革命が起こり、スモッグが明け方を覆う我々が知るロンドンとは少し違う世界。
南北戦争が起こり、アメリカ連合国(南部アメリカ)は大英帝国の庇護下にその戦力を拡大しようとしていたそんな時代。
リスボン(ポルトガルの貿易港)経由でチャールストン港に武器弾薬を運ぶ航路が開拓され、主人公ルガーはその航路を往復する商戦の傭兵としてマーゲイト号に乗り込んでいた。
マーゲイト号の主要な運搬物は奴隷だ。
今回のルガーの仕事は、奴隷商人マクスウェルとその商品の護衛。
英国貴族かと見間違えるほど豪奢な衣服を着せられたその商品は、銀色の髪に漆黒のオパールのような瞳と透き通るような肌を持つ、奴隷姫と呼ばれるまだ若い少女だった。
翌朝にはチャールストンに入港するというその前夜。
ポーターを飲みながら酔いを醒ますために甲板にでたルガーが見たのは、海面に身を投げうつ奴隷姫だった。
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