離婚しましょう、私達


「離婚しましょう、私達」

私と旦那様の関係は、歪だ。
旦那様は、私を愛していない。だってこの結婚は、私が無理矢理、お金の力を使って手に入れたもの。

だから私は、私から旦那様を解放しようと思った。

「貴女もしつこいですね、離婚はしないと言っているでしょう」

きっと、喜んで頷いてくれると思っていたのに、当の旦那様からは、まさかの拒否。

「私は、もう旦那様が好きじゃないんです」
「では、もう一度好きになって下さい」

私のことなんて好きじゃないはずなのに、どうして、離婚を拒むの? それどころか、どうして執着してくるの? どうして、私を離してくれないの?

「諦めて、俺の妻でいて下さい」

どんな手を使っても手に入れたいと思った旦那様。でも違う、それは違うの、そう思ったのは、私じゃないの。

貴方のことが好きだったのは、私じゃない。
私はただ、貴方の妻に転生してしまっただけなんです!


―――小説の中に転生、最推しヒロインと旦那様の恋を応援するために、喜んで身を引きます! っと思っていたのに、どうしてこんなことになってしまったのか……


不定期更新。
この作品は私の考えた世界の話です。魔法ありの世界です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
R15です。性的な表現があるので、苦手な方は注意して下さい。最後の方に、強めの辛い罰があるので、注意して下さい。
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