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11.本当の関係
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俺と須王は警察署での事情聴取を終えて帰宅した。
聞きたいことは山程あるが、まず言わなきゃいけない
ことがある。
「…ありがとう。2度も助けてくれて…」
「…無事で良かった」
須王はそのまま俺を抱きしめた。
「…それとごめん。俺、お前のこと、怪しんでた。高校時代のお前と今のお前が同一人物に思えなくて」
俺が言うと、須王は少し苦笑いをした。
「まぁ、そうだろうな。確かに俺は酷い奴だった。でも、お前と出会って変わったよ。新に少しでも好かれたくてな」
「…俺とお前の本当の関係は?」
「…恋人だった」
「だった?」
「7ヵ月ほど前、お前は一方的に別れを告げ、俺の前から去った。理由は言わなかったが、大方察しはついていた。あの女だ。俺の両親とあの女の両親が家の都合で結婚させようとした。お前はそれを知って、身を引くつもりだったんだ」
「それなのにどうして監禁なんか…」
「俺があいつとは結婚しないと言った。それがお前に恨みを募らせて、あんな凶行に走った原因だと思う。すまない、俺のせいだな…」
「そうだったのか」
聞きたいことは山程あるが、まず言わなきゃいけない
ことがある。
「…ありがとう。2度も助けてくれて…」
「…無事で良かった」
須王はそのまま俺を抱きしめた。
「…それとごめん。俺、お前のこと、怪しんでた。高校時代のお前と今のお前が同一人物に思えなくて」
俺が言うと、須王は少し苦笑いをした。
「まぁ、そうだろうな。確かに俺は酷い奴だった。でも、お前と出会って変わったよ。新に少しでも好かれたくてな」
「…俺とお前の本当の関係は?」
「…恋人だった」
「だった?」
「7ヵ月ほど前、お前は一方的に別れを告げ、俺の前から去った。理由は言わなかったが、大方察しはついていた。あの女だ。俺の両親とあの女の両親が家の都合で結婚させようとした。お前はそれを知って、身を引くつもりだったんだ」
「それなのにどうして監禁なんか…」
「俺があいつとは結婚しないと言った。それがお前に恨みを募らせて、あんな凶行に走った原因だと思う。すまない、俺のせいだな…」
「そうだったのか」
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